笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

加速する温暖化(2/5)

加速する温暖化の2回目で、今回は「何が問題なのか」「なんでこんなことになってしまったのか」様々な事例を見ながらお話しくださいます。(前回のリンクを貼る)

≪何が問題なのか≫

生物学的なことではなく現象面でご説明いたします。今地球の気温が上昇して温暖化が進むことによって一番怖いと思っているのが、グリーンランドやシベリアの「永久凍土が解ける」ことです。

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永久凍土の中には前の時代(温暖化だった頃)に生えていた植物が氷の中に閉じ込められ、その植物が水分と圧力によって腐敗して発生したメタンガスも一緒に閉じ込められています。また、永久凍土の中には温暖だった時代に生息していた動物の死体なども凍結して閉じ込められています。

写真の左下にもありますように、永久凍土が解けてしまったため「モリウイルス」という新種のウイルスが発見されてもいます。太古の時代に生きていたモリウイルスが永久凍土が解けたことによって表に出て来たわけです。このモリウイルスが生物の細胞に入ると12時間で約1000倍に増殖するため、コロナの感染が問題になっている現在に加えて、新たなパンデミックの可能性も考えなくてはなりません。コロナウイルス騒動もその原因は永久凍土が解けたことによる可能性も考えられなくはありません。

もう一つはシベリアの永久凍土の中に埋まっていたメタンガスが大気中に放出されているという事象があります。メタンガスの温暖化効果はCO2の25倍位あるといわれており、大量に大気中に放出されてしまうと、いくらCO2を抑えてもメタンガスによって更に温暖化の危機に陥ることになります。

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昨年はオーストラリアの山火事がニュースで取り上げられましたが、場所が遠いのと日本はあまり山火事はないのでピンと来ないかもしれません。2020年を例にとると世界で起きている森林火災による焼失面積は日本の国土の1.7倍になります。森林が燃えるということはそこに住んでいる多くの動物が犠牲になるので、オーストラリアでは相当数のカンガルーやコアラなどが犠牲になったといわれています。

一昨年(2020年)にはシベリアで森林火災が発生して北海道の面積の2.3倍が燃えています。

2021年8月7日、昨年ですね。ギリシャで12万ヘクタールの森が焼失したといわれています。これは山火事ですが、その原因は47.1度の熱波によるものといわれ大変怖い話です。47.1度は人間の体温をはるかに超えており、通常の生活はできないのではないかと思います。

地球上のあちこちで山火事が起きています。山火事というのは単に燃えるだけではなくCO2を発生するほか、本来であればCO2を吸収してくれるはずの樹木を含めた植物が燃えてしまい、その分の吸収がなくなってしまうというような悪循環に陥ってしまいます。このようなことがさらに大規模になると、もっと恐ろしいことが起きるんではないかと心配になってしまいます。

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日本も他人事ではありませんが世界各国では豪雨が続出しており、南半球のブラジルでは先日大洪水がありました。たまにインドネシアジャカルタニュージーランドでも洪水が起こっています。気温が1度上がると大気中の湿度が7%増え、その分雲ができやすくなるため雨が降りやすくなります。皆さん最近は台風が昔より少なくなったと感じておられないでしょうか、実は温暖化が進むと台風の数は減少するといわれています。

なぜ台風が少なくなるのかをご説明します。海水面の温度と大気の上の方の温度に差が出来ることによって上昇気流が起こり、その上昇気流が渦を巻いて台風になります。しかし、温暖化により海水面と上空の大気に温度差がなくなってしまうと、上昇気流が起きないため台風が出来にくくなり、数が減るということです。ところが一旦台風が出来てしまうと巨大台風に変貌するといわれています。最近は日本列島をすっぽりと覆うような台風も出来るようになっていて、異常気象といわれる日が多くなっています。今年の冬は日本海側で大雪が降っています。奇しくも今日(2月10日)は蕨でも雪が降っていますが、私的にはこれも異常気象なんだろうなと思っています。冬は日本海側で海水面が暖かくなると水蒸気が上り、本土の日本海側にまで運ばれて雪になって降ります。夏であれば雨になるわけですが冬の場合は雪になって降ってきます。海水面が暖かくなるという事を単純に考えると、雨だけではなく雪の量も多くなってしまいます。

≪何故こんなことになってしまったのか≫

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先ほどホットハウスとかアイスハウスのお話をしましたが、地球は驚くほどの回復力を持っています。本来ですと森林や海洋など地球全体で吸収できるCO2の量は年間60億トンといわれています。しかし、今はそれをはるかに上まわる量のCO2を排出しています。また、森林が人間の手によって伐採され、面積が少なくなり、地球の回復力が次第に弱まっているということも問題になっています。

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このような中でホットハウス・アース理論というものをロックストローム博士が提唱しました。この考えが全世界で取り入れ、今のCOP26とかの場で「カーボンニュートラルの世界を作っていこう」という事になりました。博士が「気温上昇が産業革命から1.5度を超えた時に温暖化の進行が後戻りできなくなってしまいますよ。」「そんな中でもなんとか1.5度を超えないようにしていかないといけません。」と提唱されたことによります。

また、これを放置しておくと2100年には4度も上昇してしまいます。その結果どういうことになるかというと、あちこちで35度以上の猛暑日が続くようになり普通の生活が出来なくなってしまうのです。ここまで来てしまうとどうなるのか私も想像できませんが、いくら「あの時代は良かったよね」といってももう後戻りできません。これを何とか今のうちに食い止めなくてはならない、と博士は言われています。

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シベリアの永久凍土が解け、その中から「モリウイルス」という新種のウイルスが発見された。まだ、新型コロナウイルス問題も解決していないのに、次のウイルスの恐怖に怯えなくてはいけない。怖い話ですね。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第8回は3月10日(木)に、「頼朝と義経(栄光と確執)」と題し、笑楽日塾塾生が解説してくださいました。笑楽日塾のオンライン公開講座は今回で全て終了しましたが、最終回の模様は蕨ケーブルビジョン㈱のウインクパラダイスで4月8日~4月14日まで1日2回(10時~、及び20時~)放送されます。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれませんのでご承知おきください。

なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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