2021年9月8日投稿分の「笑楽日塾だよりに載ったシニアの風⑥」の続きで7回目になります。
シニアの風も今回は17編目になり、人生経験豊富な塾生がご自身の思いを書かれた「本当のことと正しいこと」をご紹介します。シニアの風には笑楽日塾塾生が硬軟様々なお考えを書かれており、それぞれの多彩なお話しに敬服しっぱなし。今回は少し硬い話ですが、皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。
今回の記事は2019年9月に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員が持ち回りで書いています)。
第17篇:「本当のことと正しいこと」
最近、米国を中心に世の中は、自国の利益最優先、若しくは自分達の利益最優先という風潮が跋扈しております。日本のマスメディアはかつてこのような事については毅然とした態度で時には体制批判をしながら正義とは何なのかを報道して来ました。しかしながら、民主党政権が崩壊し、中国の経済発展が進み我が国が世界第2位の経済大国から転落し、トランプ大統領が誕生し、またSNSが目まぐるしく発達し、皆が思いついた瞬間的な感情をそのまま公に発信する事が出来るようになった今、世界平和の為という論調はすっかり影を潜め、自国の利益最優先または、自分の周りの利益最優先でそのためには場合によっては外部を切り捨てても構わないという風潮が広がっていると感じています。
この風潮は決して正しくないという事は、小学生でもわかることです。多分環境活動家のグレタさんがこの件を論じたら各国の首脳達、特にトランプ大統領などはまた怒られるでしょう。愚かな大人達と。一方で地球温暖化の問題も似たような事が言えると思います。46億歳の地球が産業革命後2百年弱で1度ほどの平均気温の上昇が見て取れたという現実と今後百年弱で最大4.8度の平均気温上昇の可能性があるという問題です。私の記憶が間違っていなければ京都議定書やパリ協定で決められた事を本気でやろうとしている国は今どれだけあるのか疑問です。
我が国を見ても東日本大震災の復興のため原発は稼働しておらず旧型の火力発電をフル稼働させて復興を進めてきたという現実があります。水力発電、地熱発電、太陽光発電、風力発電で本当に賄えるのか、私には正しい計算が出来ません。グレタさんのような少女が幾ら泣き叫んでも感情だけでは判断出来ないというところが本音です。
今更ながらなのですが、一時の感情に決して流されることなく、客観的事実を積み重ね、そのような「本当のこと」の中から我々がどう行動するべきかを長期的な視点で真摯的に議論を進めていく事が大切であり正にこの行動こそが「正しいこと」であると考えます。最近何事にしても議論が足りないと感じます。感情的に自己主張をして相手を攻撃するだけでは何の問題も解決せず遺恨を残すだけだと思います。現在の日韓関係などはその最たるものであると思います。
以上シニアの風の中から第17編「本当のことと正しいこと」をご紹介しました。地球温暖化の加速による“気候危機”のためシベリアの永久凍土が融け始め、氷の中に閉じ込められてじっとしていた未知のウイルスが大気中に飛び出してきたとか。『モリウイルス』という高い増殖能力を持つ新種のウイルスが発見されたそうです。新型コロナウイルスだけでも厄介なのに、これ以上世間を騒がせないで欲しいもの。増殖することのないよう願うのみです。
現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。
また、2月10日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第7回「地球温暖化とは何か」は、『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』のウインクパラダイスで、3月11日(金)~3月17日(木)まで1日2回(10時~、及び20時~)放送します。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希
望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。
オンライン公開講座Part-Ⅱの第8回は3月10日(木)20時より、「頼朝と義経(栄光と確執)」と題し、笑楽日塾塾生が解説してくださいます。今、NHKの大河ドラマ鎌倉殿の13人では描ききれない世界、奥州から頼朝の下へ85騎で駆けつける義経が、蕨のお隣川口で軍勢を整えたという話からスタートいたします。私たちの知らない世界はまだまだありますのでご期待ください。
なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。
≪ 重 要 ≫
本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。