笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

初めてお読みになられる方へ

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笑楽日塾とは 埼玉県南部に位置し、全国の市の中で最も面積が狭く、人口密度は全国の市町村で最も高い蕨市で活動する『就労からリタイアした、又はリタイア間近な男の集団』です。

タイトルは『笑楽日塾の事件簿』などと大層な名前を付けましたが、殺人事件は起きませんし名探偵も登場しません。埼玉県と蕨市を愛してやまない管理人が笑楽日塾の活動を前後の脈絡なく淡々と綴る備忘録もどきのもので、タイトルはミステリー好きな管理人の単なる気まぐれですので気楽にお付き合いください。

当ブログは笑楽日塾の活動を現在と過去に行ったり来たりしながら脈絡なく書きなぐりますが、個人情報保護重視の観点から多少理解し難いことがあるかもしれません。ご承知おきください。

また、多くのリタイアされた男性やリタイア間近の方に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで、社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

なお、毎週水曜日の更新を予定していますので、お手すきの時にでもお立ち寄りください。なお、詳細につきましては下記「初回のご挨拶」をご覧ください。

                    2021年01月19日    

≪ 重 要 ≫

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第6回定例塾会「笑楽日塾の在り方について」

f:id:jiajiawarabi:20210723124026j:plain2018年9月19日に第6回定例塾会が開催され、1ヶ月前の8月16日に行われた5役会の報告がありました。5役会では「塾がめざす方向(これから何をやっていくか)」を検討し、今回の塾会でも塾生に問いかけ話し合っています。この当時の笑楽日塾は開塾してからまだ日が浅く、定例塾会の席で塾生が毎月交替でお話しする「講座開設」に関してもまだ検討段階。このときの塾会で様々な意見が交わされ「塾内限定の講座」を実施することが決まります。

5役会のことは以前記事にしています。

 ≪以下は5役会の議事録抜粋とコメント・提案・意見≫

基本姿勢

いつまでも継続して学んでいける塾を目指す。毎回、塾に参加してよかったと心が満たされて、次の塾会に期待を持って帰宅の途に着ける。そのような語らいの居場所を創っていく。

チェックポイント

いつも、塾のビジョンとミッション、綱領と規約を思い出して、基本線から外れていないか。塾生は満足しているか。発展しているか。話題は適切か。塾の運営が堅苦しくなっていないか。塾生はのびのびと発言しているか。

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講座開設

講座を開くことが目的ではない。塾生が関心や興味を持つ話題について何を語るかが大切。定例塾会で塾生に講座募集を呼びかける。

コメント①:塾はまだ暗中模索の段階であり、そう堅苦しく考えず、いまは、塾生同士がそれぞれの人格などを、知り合える機会を創出し、その手段として、雑談あるいは得意分野の屈託のない話、若しくは「講座」を進めていけばいい。

コメント②:『笑楽日塾はまさに学ぶ場所であるから、それ相当の方による「ためになる話」を聞く場である』という思いが強くなると空気が重くなってくる。講座開設は柔軟に塾生からの発案、提案を待つ。

世間の動きから遅れないように新鮮な話題を探す。

社会問題、時事問題、地元の動きに関心を示し、全員が発言し、自分との意見の違いや方向を感じ取り、自分の居場所を確かめる。

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塾生に求められるもの

常に日常社会の出来事に関心を持ち、塾で提案していく。

コメント:そのためには、塾生一人ひとりが発言する機会を持つべきで、すなわち各塾生が持つ得意な、若しくは興味のある分野における話を、毎回30分程度するという方針は、正しい方向であると考えています。

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 2018.8.01 Y氏の提案

自分が今、何を感じ、どう思い、今後、どうありたいのかなど、ご自分の話したいテーマを出してもらうのが、負担がない方法だと思います。

2018.8.01 K氏の意見

皆が無理矢理話さなければならないというのではなく、あくまでもそれは自主的にやってもらうことで構わない。塾生には当然個性なり、得意不得意がありますから、それで満足される方はそれでよいと思っています。私もそれが長続きするキモであると思います。

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 議事録冒頭の 基本姿勢に謳われていますが『笑楽日塾に参加してよかったと心が満たされて、次の塾会に期待を持って帰宅の途に着ける』これが大事と思います。楽しくなければ長くは続きません。世間のお役に立ち、さらに自分が楽しめたら最高ですね。

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また、今では講座も新型コロナウイルス感染拡大の影響で全員が一か所に集えなくなったため、ZOOMを使ったオンライン公開講座を開催する程に進歩・発展しています。それまでの暗中模索中の状態が懐かしく思い起こされます。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

7月8日(木)に行われた第12回オンライン公開講座「下水道の深~い話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。8月6日(金)~8月12日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。

 しかし、残念ながらTV放送は蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で次回8月以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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また、オンライン公開講座Part-2の第1回は8月12日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「シニアの地域活動」と題し、リタイア後に地元町会の運営や小学校の放課後こども教室、また土曜塾のリーダーとして活躍されているお話しをしてくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

1年経ちました

 昨年の8月13日から始まったオンライン公開講座が、今年の7月8日に第12回で終了しました。

ここで荒井塾長からのメッセージをお伝えいたします。

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「これで1年間の公開講座が終わりましたので、一言ご挨拶申し上げます。

多くの皆様に支えられてオンライン公開講座を1年間開催する事が出来ました。講師の皆様、公開講座にご参加の皆様、蕨ケーブルビジョン株式会社の皆様に、笑楽日塾を代表して厚く御礼申し上げます。

この1年間の講座を蕨ケーブルビジョン株式会社が11チャンネルで8月13日から30日まで19時から再放送することが決定しました。

1年間12の物語が終わりました。多くの方々からもっと続けようと言う声が有り、講師を募りましたところ、七つのお話が集まりました。これからオンライン公開講座Part-2に入ります。ご期待下さい」。

 当ブログ「笑楽日塾の事件簿」も1年経ちました。

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おかげさまで当ブログも今回から2年目に突入することになりました。笑楽日塾の日々の活動を脈絡なく淡々と書きなぐる備忘録もどきのもので、特に期限を決めて始めた訳ではありませんがとりあえず1年を目標にしていました。今は多少の達成感もあり、自己満足もしております。基本、週1回(時々2回以上)の投稿で、あまり熱心とも言えないブログにお付き合いいただきました皆様には特に感謝申し上げます。

 笑楽日塾塾生全員が毎月1回一堂に集う定例塾会も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年2月20日(木)を最後に行うことができなくなってしまいました。その後はメールでの連絡を取り合っていましたが、塾生からの提案でZOOMを使ったオンライン会議を行うことに決定。

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さらに、せっかくZOOMを使うのだから、それまで定例塾会で行っていた講座(塾生による自身の仕事や趣味・愛読書等の紹介を1会議に一人発表)を「オンラインで広く世間の方に知っていただこう」ということになり、2020年8月13日(木)に第1回オンライン公開講座の開催が決定。

塾長のご尽力により地元のテレビ局「蕨ケーブルビジョン㈱Wink」にも協賛を得て放送していただくことになりました。

であればブログも立ち上げてより多くの方に、人生経験豊富な男の集団 「笑楽日塾を認知していただきたい」日本一小さな市「蕨を知っていただきたい」との発想を起点とし、2020年7月19日(水)ブログの初投稿。本日は2021年7月21日(水)。思えばよく続いたものです。

書き始めたときは、コロナもそう遠くない将来に収束するだろうからと「1年間を目標」に投稿していましたが、コロナの収束はいまだに目途が立たない状態です。オンライン公開講座もPart-2に入ることに加え、ご紹介する記事はまだまだ沢山ありますので、これからも講演者のお話や今まで行ってきた笑楽日塾の活動をしっかりと皆様に広報したいと考えています。お付き合いください。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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7月8日(木)に行われた第12回オンライン公開講座「下水道の深~い話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。8月6日(金)~8月12日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。

しかし、残念ながらTV放送は蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で次回8月以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、オンライン公開講座Part-2の第1回は8月12日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「シニアの地域活動」と題し、リタイア後に「地元町会の運営」や「小学校の放課後こども教室」、「小学校の土曜塾」のリーダーとして活躍されているお話しをしてくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

塾生の趣味(特技)紹介『絵手紙』

笑楽日塾塾生の皆さんには多芸多趣味な方が多くおられ、日常の生活を楽しんでおられることが良く分かります。今回は趣味で「絵手紙」を習い始めて3年経ったという塾生を紹介します。

先日ご本人からメールで『まだまだ習うことは沢山あり遅々として進みませんが、今回は先生の勧めで「くるる(蕨駅前の文化ホール)1階」のエレベータ前にあるショーウインドウで、プチ個展として展示しました。ご都合のつく方は見学して頂けると幸いです。』とのご招待が届きました。

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早速、鑑賞させていただきましたが、絵心の全くない私にとってこんなにも素晴らしい特技お持ちの方はうらやましい限り、毎日が楽しく充実していること間違いなしと思います。絵はもちろんですが手書きの文字が綺麗でこちらもびっくり。ミミズがのたうち回っているような文字を書く私は反省することしきりです。

以下はご本人の承諾を得ましたので作品の紹介です。コンデジの簡易的なカメラで撮影したことと、前面のガラス戸の反射等もあり、少々申し訳なくなってしまいました。今回は雰囲気をお楽しみいただくことでご容赦のほどを。

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≪作者様挨拶≫

絵手紙ありすの先生に教わり、三年がたちました。絵手紙のモットーはヘタでいい、ヘタがいいと言いますが本当はちがいます。ヘタの意味は別にあり、心をこめて一生懸命に書いたもの。それがヘタの意味だと思います。幼い子のように書きたいものです。まだまだです。

 ≪笑楽日塾塾長荒井貞夫氏より祝メールが入りました≫

一枚ごとに異なるデザインと配置、貴職の文字や絵筆の光るセンスに感動しました。心に響く文章と絵による描写は素晴らしい人生を観ているようです。

≪返信≫

荒井塾長、見に来て頂きありがとうございました。まだまだ自分の絵にはなっておらず、真似っこ状態です。猫や犬、花々、仏像、漢詩、墨絵風、岩崎ちひろ風など、気に入ったものを手当たり次第、書きまくっている段階です。これからは、徐々に個性ある画風と文字を見つけ出して気持ちを込めて「これが自分だ」と言う絵手紙が書けていければ楽しいなと考えています。

≪塾生からも祝メールが入り、その返信です≫

雨の中、わざわざ見に来て頂いてありがとうございます。展示コーナーに自分の名前を表記しなさいと展示の前日に先生より言われ、今日、急遽1枚書き上げ追加展示に行ったら、わらびネットワークステーションの行政職員さんから「〇〇さんが大きなカメラを持って見に来ていましたよ」と言われました。写真もメール添付で送って頂き、ありがとうございました。

この頃は1日中、元気でいるのは大変です(笑い)。1枚の絵手紙でも一気に書かず、色が落ち着く(変わるので)まで時間(俯瞰して)をかけて2日程で1枚を書いています。

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 以上、塾生の趣味(特技)をご紹介しましたが、また機会を見つけて投稿したいと思っています。ご期待ください。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

7月8日(木)に行われた第12回オンライン公開講座「下水道の深~い話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。8月6日(金)~8月12日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。

 昨年8月から始まったオンライン公開講座が第12回で終了しました。

ここで荒井塾長からのメッセージをお伝えいたします。

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『これで1年間の公開講座が終わりましたので、一言ご挨拶申し上げます。

多くの皆様に支えられてオンライン公開講座を1年間開催する事が出来ました。講師の皆様、公開講座にご参加の皆様、蕨ケーブルビジョン株式会社の皆様に、笑楽日塾を代表して厚く御礼申し上げます。

この1年間の講座を蕨ケーブルビジョン株式会社が11チャンネルで8月13日から30日まで19時から再放送することが決定しました。

1年間12の物語が終わりました。多くの方々からもっと続けようと言う声が有り、講師を募りましたところ、七つのお話が集まりました。これからオンライン公開講座Part-2に入ります。ご期待下さい』。

 しかし、残念ながらTV放送は蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で次回8月以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、オンライン公開講座Part-2の第1回は8月12日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「シニアの地域活動」と題し、リタイア後に地元町会の運営や小学校の放課後こども教室、また土曜塾のリーダーとして活躍されているお話しをしてくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」4/4

前回に引き続き「蕨城主 渋川氏の話」の4回目をお送りします。いよいよ蕨に城が作られるわけですが、1回目から見ていただくとより分かりやすいかと思います。

 ≪京育ちの「貴人」渋川義鏡と太田道灌

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太田道灌は1457年に江戸城を作っています。また、岩付城(岩槻城)や河越城川越城)を古河公方足利成氏)に対抗するための防衛ラインとして利根川を挟んで西側に築城しています。私見ではありますが、堀越公方足利政知)の補佐役として下向した「渋川義鏡」が築城した蕨城は、古河公方に対抗するために太田道灌と提携して岩槻城との間に作ったのではないかと思っています。これで蕨城の存在が非常に重要なポイントになりました。

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蕨城の規模は約一万坪で、渋川義行からの知行地に1459年(江戸城より2年遅れ)頃に、渋川氏の家臣「板倉頼資(よりすけ)」氏等により築城されたのではなかろうかと思われます。

弘化三年(1846年)に写された「蕨御殿の図」が蕨市史の中にありますが、周りは田んぼや畑です。御殿の左側に「八幡」とありますが、私の想像では『今の和楽備神社の場所では無かろうかな』と考えております。12ヶ国22か所の土地の中に蕨がありましたの でここに御殿を作ったのではなかろうかと想像します。

八代将軍足利義政から関東を治める役目をになった義鏡ですが、京に帰りたかったのではないでしょうか。頼みの室町幕府は「応仁の乱」により混乱してしまいます。京には管領の斯波家に養子に出した息子「義廉(よしかど)」がいますが、斯波家も内紛で没落してしまい頼ることができなくなってしまいました。京へ帰る道を絶たれた義鏡はここから関東での生き残りの道を辿ることとなります。

 太田道灌の死と北条早雲の台頭≫

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道灌は伊勢原にある相模守護職上杉定正(さだまさ)」の館で風呂に入っているところを、当主定正によって謀殺されてしまいます(1486年)。扇谷上杉家は頼りにしていた太田道灌が亡くなったため山内上杉家に組み入れられてしまいます。

世の中は急激に変わり始め、伊豆では今川家の家臣であった「新九郎(しんくろう)宗瑞(そうずい)」が「北条早雲(そううん)」と名前を変えて立ち上がりました。早雲は、初代堀越公方「政知」の子で二代目堀越公方茶々丸」を謀殺し、相模国を瞬く間に治め、次に武蔵国をねらい、いよいよ下剋上の世界「戦国時代」に入っていきます。

十代目「渋川義尭(よしたか)」は歴史の中にはほとんど出てまいりませんが、関東の争乱に巻き込まれて活躍していたものと思われます。小田原北条軍と反北条軍の一大決戦「河越夜戦(かわごえよいくさ)(1546年)」で小田原北条軍が大勝利したため、上杉は越後に逃げて親戚長尾家に入り上杉の名を譲渡します。上杉の名を貰った「長尾景虎(かげとら)」は「上杉謙信(けんしん)」となって活躍することになります。また「古河公方」は衰微し、渋川義尭はこの争乱の渦中に小田原北条の傘下に入りました。

蕨城と渋川公を傘下に治めた北条早雲と二代「氏綱(うじつな)(勝って兜の緒を締めよ)の遺言で知られる」と三代「氏康(うじやす)」は武蔵国制覇を目指し、さらには永禄10年8月(1567年)房総の雄「里見義弘(よしひろ)」に決戦を挑みます。

ちなみに、この里見氏は源氏の流れを汲んでおり大変喧嘩が強く、鎌倉を攻めた折には尼寺の太平寺(現在は円覚寺舎利殿で鎌倉唯一国宝の建物)の庵主さんをさらって自分の正室にしてしまうなど、無茶苦茶な生き方をした武将です。

十一代目「渋川義基(よしもと)」は北条軍の援軍として五軍を率い、三船山合戦に五軍の大将として参戦します。

第一軍 塚越五郎左衛門勝成

第二軍 岡田織部隼人

第三軍 倉田十郎義康

第四軍 鬼(おし)茂忠

第五軍 大将・正清(義基)

旗 本 庄野栄左衛門義春

いざ出陣!その勢三千余騎!

(出典:「蕨城主・渋川公戦死略歴」庄野家旧蔵蕨市史 通史編165ページ)

五軍に分かれて里見軍に戦いを挑みますが、残念ながら北条本体が大敗してしまい、義基も戦場となった三船山(千葉県富津市と君津市の間の山)で討ち死にしてしまいます。戦国時代も終わりに近い、永禄10年8月(1567年)のことです。義基には子供がいませんでしたので残念ながらここで渋川家は途絶えてしまいます。

生き残った家臣団は蕨の地に戻り帰農し、蕨の開発に取り組みました。この家臣団のルーツを考察してみますと、鎌倉時代になりますが初代義顕の頃から繋がりのある家臣団と、室町幕府の京都時代に義鏡と一緒に下向してきた家臣団の方々ではなかろうかと考えています。

 ≪蕨宿草創の家臣団≫

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徳川時代の慶長17年(1612年)に中山道を整備して宿場と定められたときに、この家臣団の子孫で岡田正吉氏が、問屋・名主・本陣の三役を兼ねたといわれます。鈴木、今井、荒木、高橋、町田、久勢、細井の各氏。そして、榎本、金杉、松田、石井、山岡、池上、山田の各氏の名が見える。また、貫井、板倉、高橋四郎、高橋九郎の各氏の名も見える。(蕨市史通史編より)。以上の方々が協力して蕨を盛り上げてきたものと思います。

 ≪渋川公を慕う家臣団≫

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私が感心しているのは『渋川公は永禄10年8月(1567年)三船山の合戦で討ち死にしましたが、その250年後にも渋川公を慕う家臣団がいた』ということです。250年後の文化13年(1816年)に家臣の子孫(高橋氏・今井氏・町田氏・山田氏・河島氏・貫井氏・永島氏・庄野氏)たちの手によって250年回忌が執り行われ、渋川公夫妻の供養塔(墓所)を渋川家の菩提寺(宝樹院)に造立されました(一本杉塚保存会)(蕨市史通史編166ページ)。

 ≪まとめ≫

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以上、「蕨城主渋川公の来歴と動向」、「その家臣団」についてお話ししてまいりました。そして、私は冒頭で現代の蕨市は「歴史と文化の薫りの高い都市を醸し出している」とお話ししました。それは「蕨城主渋川公」は「源氏としての威厳」と「京の貴人」としての雅な公家文化併せ持つ代々の「渋川公」であったと考えているからです。

そして、その「源氏の威厳と京の雅」の伝統を現在も家臣団のご子孫の方々も大切に引き継いできているではなかろうかと考えています。

私の研究はまだまだ力不足ですが、笑楽日塾オンライン講座にてご披露させていただきました。

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 渋川公とその家臣団、京との繋がり、鎌倉との繋がり、様々な人間模様、太田道灌の暗殺で北条早雲の台頭、これ等がみんな回りまわって蕨に影響を及ぼしていたとは。渋川氏と蕨、にわか蕨人の私にとって知らない事ばかり。これまで蕨を作って来られた方々、蕨を育ててこられた方々に感謝です!!

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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7月8日(木)に行われた第12回オンライン公開講座「下水道の深~い話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は決まり次第お知らせします。ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第13回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第13回オンライン公開講座は8月12日(木)20時より、当笑楽日塾塾生が「シニアの地域活動」と題し、リタイア後に地元町会の運営や小学校の放課後こども教室、また土曜塾のリーダーとして活躍されているお話しをしてくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」3/4

前回に引き続き「蕨城主 渋川氏の話」の3回目をお送りしますが、1回目から見ていただくとより分かりやすいかと思います。

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 後醍醐天皇が天下を取り「新政」が始まり(1333年)、当初は尊氏がそれを助けますが2年ほど経つと各所に様々な綻びが目立ってきました。後醍醐天皇の「新政」は、戦勝の貢物配分を「公家に八割、武士二割」という大変不公平なものでした。自分のところに力の集中をしたかったためです。すると初めは尊氏を担ぎ上げて協力していた御家人も愛想をつかして離反し、今度は尊氏に戦を仕掛けはじめます。そのため尊氏は九州まで逃げるのですが、地元豪族の協力を得ることに成功し、勢力を回復して戻ってきます。歴史書の中で尊氏は軟弱に扱われることが多いのですが、戦争にはやたらと強く向かうところ敵なしの武将で、九州から巻き返し京に舞い戻り天下を取ってしまいます。そして後醍醐天皇吉野山に追いやり、ここから58年間続く南北朝時代が始まります。暦応元年(1338年)。

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 では渋川家はどうであったかといいますと、「渋川義季(よしすえ)」(1314年~1335年)四代目になります。近衛兵で尊氏の廂番(ひさしばん)、寝所番で寝ずの番もします。60人が10人ずつ6組に分かれて構成され、義季が1組目の1番です。このように素晴らしい渋川家になってまいりましたが、鎌倉幕府を倒したとはいえ方々で反乱が起きていました。鎌倉では北条高時の遺児時行が幕府再興のため先代と後代との間にあって、一時的に鎌倉を支配した反乱「中先代の乱(1334年)」が起きました。このために渋川義季は総大将として中先代の乱を鎮めに向かいますが、敗れて21才の若さで討ち死にしてしまいます。

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普通であればお家断絶になるはずなのですが、幸いなことに嫡子「直頼(ただより)(乳飲み子と思われる)」と娘「幸子(こうし/ゆきこ)」を残して亡くなったため、直頼は幼くして五代目になります。五代目になれたのは足利家の強力な援護のお陰と思われます。

直頼は尊氏の筆頭執事「高師直(こうのもろなお)」の娘を娶ります。また、室町幕府として後醍醐天皇鎌倉幕府からの戦利品として頂いたものの中から直頼に膨大な領国(12ヶ国22ヶ所の領国)を与えることになりました。

一方、姉の幸子も大変な方で尊氏の長男で室町幕府二代将軍「足利義詮(よしあきら)」の正室になり、子宝にも恵まれたのですが幼くして無くなってしまいました。その後は子宝に恵まれませんでした。しかし、幸子は義詮の側室「紀良子(きのよしこ)」(順徳天皇孫)との間に生まれた「義満(よしみつ)」を育てました。義詮は37歳ころに若くして亡くなります。

義満は11才で三代将軍になりましたので、母親代わりの渋川幸子の権力は絶大なものになり、渋川家は足利一門の最上位に位置されるようになりました。ご存じのように義満は金閣寺を建てました。禅宗を広めました。また明との貿易を開始し莫大な富を得て室町幕府の盤石な基礎を作りました。芸術の面では観阿弥世阿弥を育て「能」を確立し、芸術に関しても優れた将軍でありました。

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六代目「渋川義行(よしゆき)」(1348年~1375年)この義行が冒頭にお話ししました蕨城址公園の石碑裏面、諸橋轍次先生選書の中に書かれている「渋川義行」になります。この義行もまた叔母に当たる渋川幸子のおかげかと思いまが、九州全体を治める九州の最高司令官になれということで室町幕府の軍事的出先機関である「九州探題」に抜擢されます。その時に父「直頼」より12ヶ国22ヶ所の領国を譲られ、その証拠書類が賀上家文書「直頼の譲り状」観応3年(1352年)が、現在は広島県三原市・賀上晋次家所蔵の古文書の中にあります。この中には「武蔵国蕨郷上下」と書かれており、「蕨」の文字が文献上初めて出てきたことが蕨市史の中に書かれています。

 七代目「渋川満頼(みつより)」(1372年~1446年)七代目になったのが三歳の時といわれており、なぜ三歳で継ぐことができたかというと、やっぱり足利家がバックにいたためと思われます。さらには九州探題の他、摂津・安芸国守護にもなりました。しかし、満頼は後年息子の義俊に九州探題を譲り自分は「京」に住まい、武士をやめて雅な公家社会と交わり、武士ではなく「貴人」として暮らしていました(京で74才没)。

八代目「渋川義俊(よしとし)」(1400年~1434年)父の満頼から九州探題を継ぎますが、体が弱かったため従弟の「満直(みつなお)」に九州探題を譲り、隠居するも34歳で亡くなってしまいます。ここで京都渋川と九州渋川に分かれます。

九代目「渋川義鏡(よしかね)」(1400年頃の生)ここでようやく蕨城を作った義鏡が登場します。義鏡は京都で祖父満頼の庇護の下で貴人として育っており、武士とはいえなくなります。

そのころ「京」はどんな状態かといいますと、第六代将軍「足利義教(よしのり)」が守護大名「赤松満佑(みつすけ)」に暗殺され、室町幕府足利家の「権威・権力」に少しずつ翳りがみえはじめました(嘉吉の乱-1441年)。将軍が殺されてしまう時代に突入するわけです。

一方関東では鎌倉公方足利持氏(もちうじ)」が鎌倉で武蔵国を治めていますが、『私も京で将軍になりたい』という欲望を管領「上杉憲実(のりざね)」に諫められていました。持氏は憲実と不仲になったうえ室町幕府からも諫められてしまい、自害に追い込まれてしまいます(1439年)。「享徳の乱」のきっかけとなる。

このように関東では騒乱の兆候が見えてきました。自害に追い込まれた持氏の子「足利成氏(しげうじ)」は鎌倉公方に就任し、憲実の息子で時の管領上杉憲忠(のりただ)」に対し自分の父親持氏を自害に追い込んだのはお前の父親だろう』という勘違いで、憲忠を殺してしまいます。ここから鎌倉の中で上杉家と関東の足利家の間で大げんかが始まってしまいました。

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成氏は鎌倉から古河に移り「古河公方」となり、鎌倉の上杉管領家との間で双方についている豪族を巻き込んで28年間(1454年~1482年)続 いた大騒乱が始まりました。この「享徳の乱」を治めるため、室町幕府八代将軍「足利義政(よしまさ)」(1436年~1490年)が動きます。足利義政はご存じのように正室日野富子銀閣寺を建立しています。

側近とともに新政に取り組みますが、有力守護の圧力に抗することはできず将軍家の権威・権力も失墜してしまい、守護大名の対立はやがて応仁の乱を引き起こすこととなります。

義政は関東の騒乱を鎮める目的で、異母兄「足利政知(まさとも)」を「鎌倉公方」として派遣します。しかし、鎌倉は大混乱していたため義政は足利家門葉第一位の九代目「渋川義鏡(よしかね)」に政知の補佐役として関東に下向してもらいます。義鏡は政知を守るため家臣団を引き連れ、鎌倉に補佐役として下向します(1459年)。

しかし、鎌倉はいまだ古河公方(成氏)の勢力が健在で、とても政知が鎌倉に入れるような状態ではありません。しかたなく政知は伊豆の「堀越(韮山)」に留まり「堀越公方」を名乗ったわけです。義鏡は京育ちの「貴人」で歌詠みには長けていましたので、ここから命令書を出します。しかし赴任した関東は文よりも武がものをいうところでした。そこで義鏡は関東の「扇谷上杉家」家宰の文武両道で歌詠みが得意な太田道灌に近づきます。道灌は歌詠みの会を開いて情報収集を行い、「相手の弱点を見つけて攻める」という戦法を取っていたため戦には非常に長けていました。この後次第に義鏡は道灌の武力に組み入れられていくことになります。

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 渋川氏、足利氏、北条氏、出てくる名前のそれぞれに代替わりがあり、人物を特定するのが非常にややこしいですね。外国のミステリー小説を読むときも登場人物の名前と役割を記憶するのに苦労していますが、似ているところがあるかも知れません。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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7月8日(木)に行われた第12回オンライン公開講座「下水道の深~い話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は決まり次第お知らせします。ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第13回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第13回オンライン公開講座は8月12日(木)20時より、当笑楽日塾塾生が「シニアの地域活動」と題し、リタイア後に地元町会の運営や小学校の放課後こども教室、また土曜塾のリーダーとして活躍されているお話しをしてくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」2/4 

前回に引き続き「蕨城主 渋川氏の話」の2回目をお送りしますが、1回目から見ていただくとより分かりやすいかと思います。

また、人物名が多く出てきますので下記の「清和天皇~源氏~足利氏~渋川氏 系図」「室町幕府将軍 系図」を参考にしながらお読みいただくとより分かりやすいかと思います。

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≪渋川公はどういう方なのか≫

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結論から申しますと、渋川氏は鎌倉の足利家から誕生しました。なぜ鎌倉かと申しますと「源頼朝」が治承4年(1180年)平家追討の旗揚げをした時に呼応し、いち早く下野国の足利荘から当主の「足利義兼(よしかね)」がすぐさま馳せ参じるのであります。この足利義兼はまだ渋川にはなっていませんが、義兼がこれからお話しするうえで一番大事な役目を担うことになります。義兼は源平合戦で大いなる勲功をあげて頼朝の側近中の側近となり、さらにすごいのは御台所の北条政子の妹「時子」を娶って鎌倉にお屋敷を拝領します。現在の浄明寺辺り一帯が足利家の広大な土地となり、浄明寺は義兼が創建したことになっています。

本来の自分の土地である足利の地(お屋敷跡で約40,000㎡)に鑁阿寺(ばんなじ)を創建し、現在は本堂が国宝になっています。また、近くには日本で一番古い学校といわれる足利学校があり、その創建にも係わったのではないかという説もあります。そんな義兼ですが、息子の義氏に家督を譲り晩年には奈良の東大寺で得度しました。

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足利義兼がなぜ源頼朝の所に馳せ参じたかといいますと、両家は同じ源氏(清和源氏)の血を引く仲間だったからです。有名な源義家八幡太郎義家)の子供で「義親(よしちか)」が宗家の源氏を継ぎ、「義国(よしくに)」が別家として足利の方に流れていきます。宗家義親の曾孫が鎌倉幕府初代将軍源頼朝になります。

別家義国の玄孫(やしゃご)にあたる「足利泰氏(やすうじ)」には子供が三人おりますが、次男の「義顕(よしあき/よしあきら)(兼氏から改名)」が上野国「渋川荘」を拝領します。

そしてこの義顕が「渋川氏初代当主」を名乗り、足利一門の中枢としての「渋川家」はここから始まります(1220年頃)。その後は代々北条家から妻を迎えて幕府を支えることになります。

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渋川義顕の名前は歴史上に中々出てまいりませんでしたが、鎌倉時代の歴史書吾妻鏡」に鎌倉幕府御家人であったと書かれています。「1245年:鶴岡八幡宮放生会に五代将軍「藤原頼嗣(よりつぐ)」に供奉」。「1256年:六代将軍宗尊(むねたか)親王北条政村の邸宅に出向いたときに供奉」。と書かれており、将軍に供奉するということは相当信頼されており位も高かったことがこのことから読み取れます。

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次に二代目「渋川義春(よしはる)」についてお話しします。北条家の娘と結婚しますが、なぜか1年間佐渡へ配流されます(1272年頃)。1年後には復帰するのですが、これは北条一門の内紛に巻き込まれたためで、後に誤解が解けたものと思われます。

鎌倉時代は殺し合いの時代だったため北条家でも家督争いがおこり、鎌倉幕府八代執権「北条時宗(と きむね)」が、鎌倉幕府出先機関である京都の六波羅探題の責任者で異母兄の「北条時輔(ときすけ)」を、勢力争いで暗殺してしまいます(1272年)。

この頃から鎌倉幕府は激動の時代に入るわけです。蒙古軍・フビライの二度に渡る領国目的の攻撃(1274年・1281年)を受けますが、幸いにも神風と呼ばれる台風が味方して二度とも撃退するわけです。結果的にはこれを最後に蒙古軍は来ませんでしたが、先のことは分かりませんので三度目の攻撃に備えての用意をしなくてはなりません。鎌倉幕府はお金が無くなり財政が困窮します(1285年頃)。武蔵国辺りからも御家人が防人として九州まで出向きますが、なんとこれが無報酬だったため御家人たちも疲弊し幕府への不満が大きくなりました。

 この困窮の時代に三代目「渋川貞頼(さだより)」(1290年頃)はどうやって生きようとしたかを考えてみます。このときの貞頼まだ鎌倉幕府御家人として活躍しているものと思います。ということは名前の「貞」は第九代執権の「北条貞時(さだとき)」の諱(いみな)「貞」を頂いていることでも分かるように、北条家と渋川家の強い絆を伺い知ることができるからです。(後年、娘の「頼子」は尊氏の弟「直義」の正室になっています)。

この貞頼のとき(1300年頃)に宗家(足利家)はどうなったかといいますと、一緒に戦ってはいますが「足利貞氏(さだうじ)」が側室として北条家以外からは初めて上杉家の「上杉清子」を迎えています。清子は足利高氏「後の尊氏(たかうじ)」(1305年)や、足利高国「後の直義(ただよし)」(1307年)の生母となりました。

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畿内(大阪地方)に於いては楠木正成千早城に籠り、日本全土に反乱を誘発させることに成功し、これを見た後醍醐天皇が倒幕を鮮明にします。これに呼応した「新田義貞(よしさだ)」は生品神社群馬県太田市新田市野井町)で旗揚げし、鎌倉壊滅に向かいます。このとき足利尊氏鎌倉幕府の中にまだ残っており、後醍醐天皇軍討滅に向かいますが既に後醍醐天皇と裏で繋がっていたため、三河で反旗を翻し鎌倉幕府出先機関である京都の六波羅探題を討滅します。1333年6月鎌倉幕府が倒れる。

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下剋上、裏切り、仲間割れ、さらには親子・兄弟・親戚でも争う戦国の時代。何が起きてもおかしくない怖い時代ですね。私がこの頃に生きていたら雑兵の一人として戦場を駆け巡っていたのかな。平和な時代の日本に生きていることに感謝し、全世界から戦争が亡くなりますように。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送中です。本日7月8日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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また、第12回オンライン公開講座は本日7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「下水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」1/4

笑楽日塾では2021年6月10日(木)に第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」を開催し、多くの方にご参加していただきました。

蕨市在住の歴史研究家/蕨市の歴史ガイド有資格者で当笑楽日塾塾生が「蕨城主 渋川氏の話」と題して「日本の中世後期に蕨を支配した渋川氏の来歴からその後の動静まで」について解説してくださいました。歴史上の人物が大勢出てきますので下記の「清和天皇~源氏~足利氏~渋川氏 系図」「室町幕府将軍 系図」を参考にしながらお読みいただくとより分かりやすいかと思います。

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今回も4回(4日間)に分けてご紹介します。

 ≪荒井貞夫塾長挨拶≫

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今夜は笑楽日塾主催の第11回オンライン公開講座にご参加いただき誠にありがとうございます。

昨日は国会で各政党の党首会談が行われ、オリンピックの開催につきまして賛否様々意見が交わされていましたが、開催することはほぼ確定のような雰囲気になってまいりました。

私は5月25日に1回目の新型コロナワクチンの接種が終わり、来週の15日に2回目の予定をしております。おかげさまで少し気分的には落ち着いてきておりますが、全国民に行き渡るには11月くらいまではかかるだろうということで、決して安心はできません。そのような中ですがこのオンライン公開講座は今後も皆さんと一緒に続けたいと思っております。

今夜の講座は「蕨城主 渋川氏の話」と題して笑楽日塾の塾生が語ります。この中世後期に蕨を支配した渋川氏がどのようにして生まれ、どのような功績を残されたのかを詳しく語っていただきます。今夜は蕨市外の方にも多数参加していただいております。蕨は歴史のある古い街でございますので、蕨の歴史を知っていただくことは皆さまとより身近に接することができるようになると思います。ご期待ください。

 ≪蕨城跡公園≫

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只今荒井塾長からご丁寧な紹介をしていただきましたが、今日は「蕨城主 渋川氏」についてお話しさせていただきます。

まず、私は『蕨市は歴史と文化の香り高い都市であると自認しております』。蕨市のほぼ中央には私が大好きで大変心の休まる「蕨城址公園」があり、傍らには蕨市制30周年記念にアイザック・ニュートンと縁のリンゴの木が植樹されています。

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看板は温かみのある手書き文字で『ニュートンのような豊かな想像力と科学の心を育んでくれることを願って小石川の植物園から植樹されたものです』と書かれています。

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また園内には、日本で初めて蕨から始まった青年の式典「成年式発祥の地」(蕨では成人式を成年式と言う)の記念ブロンズ像があります。昭和21年に蕨町の青年団が中心になり、敗戦のため虚脱状態にあった若者たちを励まそうということで始めました。この催しを日本政府として注目し、昭和24年1月15日から「成人の日」として全国的にお祝いするようになりました。

その隣には蕨出身の岡田義夫氏によって翻訳されたサミュエル・ウルマンが書いた「青春」の碑があり、パナソニックの創業者松下幸之助氏や極東指令マッカーサー元帥も座右の銘としたことでも有名です。この詩が戦後日本経済発展の支柱になったと言っても過言ではなく、その中には「青春とは人生の或る期間を言うのではなく~」ということを縷縷語っています。

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私はこの詩に大変大きな思い出があります。というのも発足当初の笑楽日塾で市内の名所旧跡を探索する機会があり、そこに私も参加させていただきました。その時に石碑の前で荒井貞夫塾長がすらすらと「青春」の文言を諳んじたことに、私は大変感動したことを覚えています。

また、公園には高さ3メートルはあろうかという大きな石碑が建てられており、立派な文字で「蕨城址碑」と書かれています。この文字を書かれたのは「大漢和辞典」の編者で、昭和10年頃から30年頃まで大活躍された諸橋轍次(てつじ)「揮毫は止軒(しけん)」先生です。なお、先生は昭和40年に「文化勲章」を受章されております。この石碑の裏面にはこれからお話しします「蕨城築城」に関することが書かれていますのでご紹介します。

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「渋川義行」が知行していた蕨郷に、堀越公方足利政知(まさとも)」の補佐役として下向した「渋川義鏡(よしかね)」が築城した。孫の「渋川義基(よしもと)」は三船山合戦で討ち死にし廃城となった。家臣は帰農した。義基はまだ若く、子供がいなかったため廃城になり、戦に破れ生き残った家臣たちは帰農して蕨発展のために尽くすことになった。江戸時代初期には、徳川家康の鷹狩の「御殿」が作られた。(文学博士 諸橋轍次 昭和36年11月3日選書)

石碑の裏面には諸橋轍次先生がこの文言を選んで書かれていますが、私はこれをきっかけに渋川公について調べはじめ、今日ここでお話しさせていただきます。

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今回は蕨城址公園内の「成年式発祥の地記念像」や蕨出身の岡田義夫氏が訳した「青春」の碑、諸橋轍次先生の書かれた「蕨城址碑」と裏面の「蕨城築城」等のご紹介でした。次回からは蕨城主渋川公のルーツご紹介です。ご期待ください。

今日は7月7日、七夕です。我が蕨の天気予報では残念ながら今晩雨模様です。1年に1度会うことが許された彦星と織姫、カササギも粋なことをしますね。皆様の所から天の川が見えますでしょうか『荒海や佐渡によこたふ天河(松尾芭蕉)』。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送中です。明日7月8日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「下水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風④

5月26日投稿分の「笑楽日塾だより」シニアの風③の続きで今回は4回目になります。

今回も3篇をご紹介しますが、人生経験豊富な塾生がそれぞれの立場でご自身の思いを書かれていますので、その多彩なお話しに敬服いたします。もし、皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。

今回ご紹介しますシニアの風3篇は2018年秋に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員の持ち回りですので3篇の筆者は別々です)。

 第10篇:「私のハーモニカライフ」

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平成23年1月9日川口ハーモニカクラブ音楽サークルを立ち上げ、毎月第2、第4の土、日の午後1時~5時迄、川口市芝南公民館(猫橋近く)を拠点にハーモニカのメンバー20名、ハーモニカの伴奏で歌いに来られる登録者約40名で、春夏秋冬その時々の童謡、唱歌を中心に抒情歌・ポップス等、幅広く約400曲の曲集から毎回15曲を歌ってもらうサークルです。(人は歳を重ねると幼少の頃、歌った童謡唱歌が懐かしくなるものです)その他にも、ケアハウスや社会福祉協議会の月2回の催事等にもボランティア参加するなど多忙な日々を送っています。

私とハーモニカとの出合いは、中学生の頃近所のお兄さんが「里の秋」や「ふるさと」等を吹いており、親父にねだって1本買ってもらい嬉しくて小躍りしたが1年位弄遊んだが、それっきり。さて、70歳を過ぎて良い師範にも出合いその音色に郷愁を感じ、再びハーモニカを手に仲間作りをした次第です。やれば何事も奥が深く、ハーモニカも種類が多く6本を駆使しております。今や各県にハーモニカ協会も設立され、関東ハーモニカ連盟、全日本ハーモニカ連盟、日本ハーモニカ芸術協会等もあり、アジア太平洋ハーモニカ大会、世界大会で日本人も数多く優勝しています。

ハーモニカの歴史や、種類などは又の機会に。

 第11篇:「私の願望(柳のごとくしなやかに)」

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「気に入らぬ風もあろうに柳かな。むっとして帰れば門の柳かな。風の吹く方を後ろに柳かな。」「堪忍のなる堪忍は誰もする。ならぬ堪忍するが堪忍。堪忍の袋を常に首に掛け、破れたら縫え、破れたら縫え。」古典落語『天災』の一節で、高名な心学者 紅羅防(べにらぼう) 名丸(なまる) が慌て者で乱暴者の八五郎を諭している場面です。ご存知の方も多いと思いますが二人の掛け合いが楽しいですね。

江戸時代に活躍した臨済宗の僧侶で絵師でもあった仙厓(せんがい)義梵(ぎぼん) 和尚は、強風になびく柳の木を描いています(堪忍柳画賛)(ネットで 仙厓 柳 で検索すると絵が出ます)。柳の右側に力強く「堪忍」左側には「気に入らぬ風もあろうに柳かな」と書かれています。柳は強風に枝が流されても根っこはしっかりと生えているから倒れない。人も困難に遭遇したら心を強くし、しなやかさを持てば耐えられる。と禅の思想を庶民に説いたものだそうです。

私もしなやかな老後を過ごしたいと思いますが、小言幸兵衛になりがちで難しいですね。

 第12篇:「日常が如何に大事か(人間の身体)」

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50才頃に軽い失語症(?)になった。病院へ行っていないので正確な病名は分からない。頭の中で単語は浮かんでいるのに文字が点在し、それらが繋がって言葉として出てこない。

症状が出たのは豪州。日本との連絡でメールや電話を使っているので、仕事には不自由はないものの、日常の言葉が出て来ない。正確に言うと文字が繋がらない。推定原因は駐在中に日本語での日常の会話が無く、耳が劣化し脳がそれに追従してしまったものと思われる。

帰国後一か月位で治ってしまいました。更には、退職後には字を書かなくなっていたため、鉛筆もボールペンも全く減らない。ある歳の年賀状のあて名書きを直筆していたら手の甲が攣ってしまった。

年を重ねると体の劣化は自然ではあるが、身を持って体験。使いすぎて炎症を起こしたり、使わなくなって動きが悪くなったり、人間の身体は正直。

日常が如何に大事か教えてくれる。先輩諸兄に学んで、次に自分の身に何が起きるか感じていきたい。

 以上シニアの風3篇をご紹介しました。

ハーモニカは吹くだけで簡単に音が出るため、子供の頃は音楽の授業でかなり使っていた様な記憶があります。しかし、現在ハーモニカは用途によって使い分ける様々な種類のものがあり、吹き方も複雑になっているとか。昔を懐かしんで、荒川の土手にでも行って吹いてみようかな。

当ブログの管理人である私も古典落語大好き人間です。中でも滑稽噺が好きで、三代目三遊亭金馬師匠の「居酒屋」は絶品と思っています。もちろん「天災」も大好きで今は亡き談志師匠のものが一番。乱暴者の八五郎が諭されて「心学」に興味を持ったためひと騒動起きるわけですが、落ちは止めておきます。

インターネット上で「バイリンガル失語症」なる言葉を初めて知りました。「夫はバイリンガル失語症」なる本も紹介されており、回復するのに5年間かかったとか。今回の場合に該当するのか否かは分かりませんが、帰国後に短期間で治られたようで一安心。何事も日常の行動が大事ですね。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。7月2日(金)~7月8日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第5回定例塾会「中学三年生 相良倫子さん“生きる”」

2018年7月19日、当笑楽日塾の塾会も早いもので5回目(設立総会を含めると6回目)を迎えることができました。塾生の一人が、沖縄慰霊の日(6月23日)の話題を取り上げ『沖縄県糸満市摩文仁平和祈念公園では沖縄全戦没者追悼式が行われ、今年(2018年)は浦添市立港川中学校3年の相良倫子さんが自作の「平和の詩」を読み上げ、お聞きした者は皆心打たれた』と紹介してくださいました。内容についての解説もあり、聞いている私たちにとってはたとえ一瞬ではあっても琴線に触れたような余韻の残った夜になりました。

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 『(前略)私の生きるこの島は、何と美しい島だろう。青く輝く海、岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、(中略)私はなんと美しい島に、生まれ育ったのだろう。(中略)七十三年前、私の愛する島が、死の島と化したあの日。(後略)』極一部分ですが引用させていただきました。

琉球新報DIGITAL 2018年6月26日 16:42 に全文が載っています。

この時の映像をYouTubeで見ると、失礼ながら中学生とは思えないほどの堂々とした話しぶりに思わず聞きほれてしまい、感心することしきり。「故郷沖縄を愛する思い」「悲惨な戦争の無意味さ」「家族・恋人・仲間の大切さ」「人種や宗教を超えた命の大切さ」「平和を祈って共に生きる」「そして未来に向かって生きていく」。発せられる言葉の全てにおいて考えさせられることばかりでした。

https://www.youtube.com/watch?v=ZO6IROwP-Uw

 1945年6月23日、沖縄戦末期のこの日牛島沖縄守備軍最高司令官が自決し、沖縄での組織的戦闘は終結しました(沖縄県各地ではこの日を慰霊の日として慰霊式典を行なっています)。
2018年6月23日、平和記念公園では毎年恒例の平和の詩が朗読され、971の応募の中から浦添市立港川中学3年の相良倫子さんの詩「生きる」が選ばれ朗唱されました。

94歳の曽祖母から沖縄戦体験を聞いてつづった平和の詩を一度も原稿に目を落とすことなく朗唱し、決意と使命に満ちた目で聴衆に訴えかけ、前後に行われた県知事のスピーチも安倍総理のスピーチも色あせるほどの感動を与えたとのこと。

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2019年10月22日、天皇陛下が国の内外に即位を宣明される「即位礼正殿の儀」が行われました。その場には国内で高校生としてただ1人、高校1年生になった相良倫子さん(16歳)が参列していました。内閣府沖縄総合事務局が、平和を求める若者の象徴となった相良さんを参列者に推薦したとのこと。前年の追悼式で朗唱した詩の題名は「生きる」。自分が今生きている喜びや沖縄の美しい風景と平和学習で学んだ戦争の悲惨な情景を対比させた詩で「自分なりに“平和”について定義したいと思った」と語っていたそうです。

2021年6月23日(当ブログの投稿日)、本日は沖縄県が制定する慰霊の日です。

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沖縄県各地で追悼式が行われるそうですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて規模を大幅に縮小する方向で調整を進めているとか。糸満市摩文仁平和祈念公園で開催される沖縄全戦没者追悼式についても、2020年に続いて首相ら県外からの招待を見送り『参列者の皆様の健康・安全面を第一に考慮し、式典は県内の招待者のみで実施する』とのこと(昨年安倍首相はビデオメッセージであいさつを行いました)。

 未来を担う子供たちのために戦争のない世界を作る。未来を担う子供たちのために地球の環境を壊さない。未来を担う子供たちのために負の遺産を残してはならない。未来を担う子供たちのために大人が行動しなければならない。SDGs、誰ひとり取り残さないため持続可能な開発目標を立て、実行しなくてはならない。まずは新型コロナウイルス感染症に打ち勝つこと。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。7月2日(金)~7月8日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

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第10回オンライン公開講座「マンションの話題」4/4

オンライン公開講座「マンションの話題」も今回が最終回です。今回は聴講者様とのQ&Aなりますが、我が身のこととして熱の入った質問と、丁寧なお答えが飛び交っていました。

 ≪マンションが抱える二つの老いるショックその4:Q&A≫

Q:国土交通省がマンションを評価する基準を作り、資産価値の向上に役立てようとしているそうですが、その場合何が評価されるのでしょうか。

A:マンション管理適正評価制度のことで、マンションの管理状態をチェックするものです。管理が行き届いているとして高評価を得たマンションは、資産価値の向上や保険料率の見直しなどのメリットが受けられる可能性があります。

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Q:マンションの保険についてお伺いします。管理組合が掛けるマンション総合保険というものがありますが、特約の中に居住者の方の傷害や災害に対するものが含まれており掛け金が高くなっている。掛け金を低く抑えるためにマンションによっては、居住者に対する特約部分を外そうという動きが出ているそうです。マンション総合保険から居住者に対する特約部分が外された場合、居住者が個人として加入した方が良い保険を教えてください。

A:保険の話なので細かい内容は説明できませんが、大まかな話でご容赦ください。マンションの保険は、①火災保険 ②地震保険 ③施設所有管理者賠償責任保険 ④個人賠償責任保険 の4種類に大別されます。これまで多くのマンションは個人賠償責任保険に加入していましたが、建物も高齢化と共に漏水事故も増え、保険金(保険会社)の支払いが多大なものになってしまいました。保険会社はこれをカバーするために保険料の値上げが繰り返され、さらにこの先も予定されているようです。管理組合が個人賠償責任保険に加入するということは管理費から支払うお金が増えてしまいますので、管理組合としてはかなりの負担になってしまいました。このようなことでマンション総合保険から個人賠償責任保険を外す動きが増えています。

その場合マンションの区分所有者個人の対策として加入した方が良いと思われるものは、火災保険、地震保険、傷害保険、水害保険(漏水対策)で、これらに特化したものが良いかと思います。現在も個人賠償責任保険を付与しているマンションは多くありますが、管理費の負担から考えるとこれからは徐々に外されます。その場合は個人で加入されるのが良いかと思いますし、これからはそうなるものと思います。

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Q:今日の講演内容とは直接つながらないかも知れませんが蕨市の一市民として感じるのは、特に小さなマンションや賃貸マンション等のごみの出し方が雑になっているように思います。カラスが大喜びしている集積場が幾つかあります。マンションに限ったことではありませんが布団などの粗大ごみを平気で出している所もあります。市で発行している粗大ごみの券を購入し、貼って出さなければならないのに一般ごみとして出す人がいるためです。市役所の安全安心推進課環境係に出入りされておられるので詳しいと思うのですが、マンション管理士としてこのごみ処理についてどうお考えでしょうか。

A:市としては『あまりにも酷い所は文書で指導を行う』と言っていますが、実際にどこまで効果的なことを行っているかというとなかなか難しいのが現状だと思います。ごみの問題は蕨市だけでなくマンションがある埼玉県内全域の問題でもあり、マンション居住者他地域の住人全体で見守ることが大事です。言葉の問題があったり、自己中心主義の方がおられたりで、抑止力の効かない難しい問題ではあります。

ごみ問題に詳しい方やそこにお住まいの方・ごみを出される方の三者が一緒に取り組まなくてはならないのですが、行政がもっと文書を配布するなどしっかりとした指導をしてもらいたいものです。

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Q:最近テレビや新聞でSDGsに関する情報が入ってきており、特に子供たちが非常に熱心に取り組み始めていることが分かります。私達笑楽日塾では2年前に蕨市役所の安全安心推進課環境係と一緒になって『この問題を蕨から全国に発信しよう』と提案したことがありました。しかし残念ながら採択されませんでした。2年前と比べたらSDGsに関する国民の関心度は相当高くなっています。その中の一つがこのごみ問題でもっと広げるとマイクロプラスチックの問題等深い意味を込めてきます。出入りしている市役所の関係部署で『SDGsを真剣に地元蕨で取り上げよう』というような話を聞いたことはありますか。

A:あまり聞いていません。

Q:最近は蕨市も賃貸マンションなどの共同住宅が増えているように思います。これらは管理組合を作る必要はないでしょうから、管理者は誰になっているのでしょうか。

A:賃貸マンションの場合は所有者が管理者になります。分譲マンションの場合の管理者は区分所有者ですが、賃貸マンションは所有者が管理者になります。但し賃貸マンションの場合でも建築基準法には『所有者だけの責任』とは書いていません。建築基準法第8条に「建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建築物の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならない。」と書いてあります。つまり努力義務を課せられていますので責任もあるということになります。民法との兼ね合いもありますが「借りているから全く責任はない」は通りません。

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Q:二つの老いるショックを抱えたなかでこれからもマンションの適正な管理をしていくというお話、分譲マンションに住んでいるものとして非常に興味深く聞かせていただきました。ありがとうございました。分譲マンションの管理組合側は、管理に関して素人が多いため役員のなり手がないといういろいろな問題がある中で『第三者の外部専門家に管理組合側の味方になっていただくため国交省が認可していく』というのは納得のいくお話で、今後検討する必要があるのではないかと思います。

一方で管理自体はいわゆる管理会社にほとんどお願いしている。言葉は悪いのですが、どう管理しているのかも見抜けない管理組合側があり、こちらにも問題があると思います。だからこそ第三者の外部専門家に見ていただくのでしょうけど、マンション管理の適正化法が改正されるにあたって管理会社自身がこれからどういう風に変わっていくべきなのか。あるいは良い管理会社の見極め方や見抜き方みたいなものがあればお聞きしたいと思います。

A:これは私の持論なのですが、管理会社を規模の大きさで選ばない事です。管理会社の規模の大きい小さいはあまり関係ないですね。大きくなるとその支店ごとに管理の方法で温度差が出てきます。しかし、小さい会社ですとそこで頑張ろうとするので良い面もあります。管理会社の良し悪しの見抜き方は、担当者が専門的な言葉を使って話して終わりにするところは駄目です。その言葉がどういう内容なのかを分かりやすく話してくれることが大事です。管理組合の役員さんに聞いて欲しいのは、説明してくれる管理会社の担当者が本当に理解して話しているか否かということです。管理会社を選ぶ場合、自分が分かっているから相手も分かっているだろうという立場で話してしまう担当者もいます。そこいら辺に気を付けてください。

 以上が「マンションの話題」4回目の質問コーナーでした。保険の話やSDGs・管理会社の選び方等、質問が非常に多彩なものになりましたが優しく丁寧にお答えしていただきました。

今回の講座はマンションが抱える問題を提起し、その解決方法を解説していただくという専門的なお話でした。マンション住まいの皆様にとっては大変有意義なお話で、これからの快適なマンションライフに役立つものと思います。

なお、かなり端折って書いていますので言葉足らずのところはご容赦ください。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

第10回オンライン公開講座「マンションの話題」3/4

マンションの話題も3回目になり、前回のハード面から今回はソフト面の解説になります。分譲マンションに住む場合の義務と責任は何か。人は高齢化しても居住者に課せられた責任からは逃れられません。

 ≪マンションが抱える二つの老いるショックその3:ソフト面≫

≪管理不全マンションへの余震を防ぐ~諸課題≫

下記の8項目の中で1つでも該当する項目があると不適切管理組合予備軍になります。3つ以上になりますと不適切管理組合の仲間入りです。5つ以上該当しますと早急に人的な対策が必要になりますのでご注意ください。

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  • 理事のなり手がいないマンション
  • 居住者の高齢化や賃貸化などの理由で理事のなり手がみつからない
  • 役員のなり手が固定化されてしているマンション
  • 理事のなり手不足が原因で、役員が固定化されており一部の方に負担がかかっている
  • 無関心化がすすむマンション⇒輪番制の弊害
  • 理事のなり手がいないだけではなく、理事会や総会を開催しても出席者(会場への)がほとんどいない。
  • 管理不全が深刻なマンション
  • 築年数が経過して修繕や資金計画等の問題が顕在化したが改善が困難となっている⇒資金不足

≪第三者管理方式≫

今までのマンション管理は区分所有者による理事会が中心となっておこなわれてきました。しかし昨今では居住者の高齢化や無関心層の増加、住戸の投資用賃貸化、面倒なことはやりたくないという本音により理事会運営自体が困難となるケースもでてきました。そこで管理組合の運営を組合員以外の第三者に任せる第三者方式が考えられました。

≪第三者管理方式の3つのパターン≫

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パターン1:「理事・監事外部専門家型、または理事長外部専門家型」

理事長、副理事長、理事または監事等に外部専門家が就任する方法。専門家は理事会のメンバーとなり、区分所有者である他の役員と共に管理組合の運営を行う。

パターン2:「外部管理者理事会監督型」

専門家が管理者となり、理事会は監事的立場とする方法。監視する立場の理事会の役員に、さらに別の外部専門家を選任することも考えられる。

パターン3:「外部管理者総会監督型」

理事会を廃止して、専門家が管理者として就任する方法。区分所有者からは監事を選任して監視、もしくは監査法人等に外部監査を義務づける。パターン3の「外部管理者総会監督型」では、理事会そのものがなくなりますので区分所有者が理事となる必要はなくなります。

三者管理方式の最大のメリットは、理事の負担が減る、もしくはまったく理事になる必要がなくなるなど、区分所有者の管理組合運営にかかる負担が減ることです。なお、マンションの修繕工事の立案といった諸問題は第三者管理者の意思決定を中心におこなわれますが、高額な修繕工事などは総会の決議を経ることに変わりはありません。

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最大のデメリットは、第三者管理者となる専門家への報酬による費用負担が追加されることです。また、就任した第三者管理者が自分の利益を考え、組合員が望まないような管理組合運営をおこなったり、そもそも自分たちの住まいの管理を第三者に委ねることについて区分所有者全員の合意を得るのが難しいといったデメリットがあります。

また、マンション管理会社やマンション管理士・マンション管理に精通している方などを管理者とする「第三者管理方式」を採用しても、最終的な決定は管理組合の区分所有者の責任だということに変わりはありません。

≪マンションの管理の適正化の推進≫

マンション管理適正化法の改正により、老朽化を抑制して周辺への危害等を防止するための維持管理が適正に行われているマンションを認定し、資産価値の向上や保険料率の見直しなどのインセンティブを受けることができるよう検討されています。

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・マンションの管理の適正化の推進のため、国による基本方針の策定、地方公共団体による計画の策定、指導・助言等の制度等を策定。

・計画を定めた地方公共団体は、一定の基準を満たすマンションの管理計画を認定することができる。

・評価点数が可視化されているため、適正に管理されたマンションであることが市場において評価される。区分所有者全体の管理への意識が高く保たれ、管理水準を維持向上して居住する区分所有者にとってもメリットが期待できる(きちんと管理されたマンションは資産価値の高評価が期待できる)。

認定基準(素案)(主なもの)としては「修繕その他管理の方法」「修繕その他の管理に係る資金計画」「管理組合の運営状況」「管理適正化指針・市区独自の管理適正化指針に照らして適切なものであること」

次回は聴講者様とのQ&Aです。

 皆様がお住いのマンションは管理組合がしっかりと機能していますでしょうか。面倒なことはやりたくないから理事になりたくない。お気持ちは分かりますがマンションに住む以上管理規約を守らなくてはいけません。解説の中でメリットとデメリットを細かくご紹介していただきましたので、それらを理解したうえでの決断になりますね。

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第10回オンライン公開講座「マンションの話題」2/4

前回はマンション建設戸数の推移や法律作成・改正などを教えていただきましたが、ここからは「二つの老いる」の1つ目「ハード面の老いる」についての解説になります。

 ≪マンションが抱える二つの老いるショックその2:ハード面≫

マンションが抱える二つの老いるショックの1つ、ハード面の問題は建物の高経年劣化により更に2つ劣化に大別されます。

・顕在化劣化:コンクリートのクラック(ひび割れ)・塗装剥離・タイル剥離・etc.〔劣化速度は建物の立地条件によって違う〕

・潜在化劣化:設備管(漏水事故)・電気通信設備(断線事故)・etc.〔目に触れない設備・機器類は静かに潜航して突然顕在化する〕

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耐震性と被害の関係をグラフ化したものがあります(新旧耐震基準建物の被害の差)。新耐震基準の昭和56年以降は補修が可能である。旧耐震基準の昭和56年以前は復旧が可能。旧旧耐震基準の昭和46年以前は倒壊する確率が高いという数字が出ています

日本の建築基準法は世界に名だたる法律で、多くの国の指標にもなっています。ただし、安全性の指標といってもこれは万全でも万能でもありません。熊本の地震では揺れ疲れという現象で新耐震基準の建物でも倒壊の恐れがありました(図の右上の写真がそうです)。

新耐震基準の建物でも揺れ疲れで金属疲労による破断と同じような現象が起きて倒壊する恐れがあります。ということはお住まいになられているマンションの耐震性を知ることと、安心で安全な避難を常日頃から考えておく必要があることになります。

建物の耐震性や安全な避難方法は誰が考えるのか。震災の時に管理会社の担当者は来られません。連絡も取れません。エレベーターのメンテナンス会社も担当者が何時来られるか分かりません。ライフラインの普及も何時になるか分かりません。

建物の耐震性や災害時の避難方法を考えるのは居住者の皆さまです。居住者の結束に係ってきます。そして何よりも常日頃から建物のハード面を見守ることが大事です。

管理が行き届き、耐震性・耐火性が高いマンションが仮の一時避難場所として、有意義に地域に活用されることが防災面で安心・安全都市の一脈になると考えています。

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劣化の状況を知る体験をしてみましょう。つまり「マンション探検隊を組織しましょう」ということです。皆さんは管理費と修繕積立金を支払っているから義務を果たしたと考え、他力本願的なところがありませんか。マンションのことを一番知っているのはマンション居住者の皆さまなのです。マンション管理会社やマンション管理士など専門家といわれる人に委ねるのではなく、居住者の皆さんがマンションの状況を調べて専門家をうまく使いこなすことが大事です。

建物も人間と同じで新築の建物はまだ赤ん坊です。子供は小学生、中学生、高校生、大学生、そして成人していきます。私たちは子供たちに愛情を持って大事に育てます。それでは、自分が住んでいる建物が泣いている声や悲鳴を聴いていますでしょうか。無視していませんか。

施行者の責任よりも建物の悲鳴を聞いていない(聞こえないふりをしている)居住者(区分所有者)の責任が大きいのです。自分たちの体の健康診断と同じように年に一回は建物の健康診断を行ってほしいと思います。建設設備定期検査報告書の記載内容の説明は必ずお聞きして理解することが大事です。

≪災害危険度壁面という言葉があります≫

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マンションの外壁タイルは吹き付け塗装よりも高級感や重厚感があり、また耐久性や耐火性、耐水性にも優れているため今や主流となっています。

マンション外壁の化粧タイルは施工不良や経年劣化により剥離して落下する場合があります。壁面の高さの1/2を地面に水平にして測った範囲をタイル等の剥落による事故の危険性のある範囲と位置付けています。

剥落した外壁タイルはかなり広範囲に散乱しますので、下にいる人は非常に危険です。常にタイルのひび割れや浮きを調べて早めの補修が大事になります。調査方法は目視調査や打音調査のほか、赤外線サーモグラフィを使った赤外線画像診断などがあります。

 劇場や病院、共同住宅、ホテル、学校、マーケットといった不特定多数の人々が利用する建築物を特殊建築物といいます。マンションは「共同住宅」に該当し、建築基準法特殊建築物になり維持・管理が不十分な状態でひとたび火災や地震などが発生すれば、大きな事故や災害を招く恐れがあります。こうした事態を避けるため建築基準法特殊建築物定期調査が定められています。

マンション管理組合の取り組み~マンションの心臓部を点検する≫

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マンションの設備機器はマンションの心臓部です。日常生活上欠かすことができない水や電気を供給する機器や配管がこの設備機器で、人間の身体でいう心臓と血管に当たるものです。

設備機器の点検管理は有資格者でなければ出来ない場合が多くありますが、すべてを委ねてはいませんか?任せっぱなしにしないで自分たちでも内容の確認や精査・検証を行ってください。

  • 点検内容を確認していますか?
  • 何故?不具合・故障の原因を確認していますか?
  • 点検票等の説明を聞き、精査していますか?
  • 維持保全の費用(メンテナンス費用)の検証をしていますか?

 マンションに住んでいると、10数年ごとに「大規模修繕」のタイミングがやって来ます。これはマンションの経年劣化を修復し資産価値を守るために必要な工事になります。

マンションの大規模修繕の項目とその周期(一般的な例)

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  • 外壁(モルタル塗りの補修・塗装:9年~15年)(タイル張りの補修:9年~15年)
  • 屋根(露出アスファルト防水の修繕または塗装:10年~14年)
  • 給水施設(給水ポンプの取替:12年~17年)(給水管の取替:12年~20年)(コンクリート水槽の塗装:9年~11年)
  • 鉄部(外部金物の塗装:3年~6年)
  • エレベーター(取替:30年)

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  • ガス設備(屋内ガス管の取替:30年)(屋外ガス管の取替:19~21年)
  • 電気設備(共同分電盤の補修:16~20年)(照明器具の取替:10~18年)

この周期は、工事の保証期間と劣化度合いなども関係します。国土交通省の監修による「長期修繕計画作成ガイドライン」では、30年計画で、その周期内にて2回の大規模修繕工事を計画して、5年から7年毎に長期修繕計画見直しを図るべきと推奨しています。

次回はマンションが抱える二つの老いるショックの2つ目「ソフト面」のお話をします。

 『建物が泣いている、悲鳴を上げている、居住者は知らんふり。』耳が痛いですね。全ての居住者によるマンション管理が絶対に必要で、無関心が一番いけないと思い知らされました。外壁はモルタルでもタイルでも剥落すると大変危険ですので常日頃の見守りが大事ですね。

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なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

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第10回オンライン公開講座「マンションの話題」1/4

笑楽日塾では2021年5月13日(木)に第10回オンライン公開講座「マンションの話題」を開催し、多くの方にご参加していただきました。

今回のお話は一級建築士マンション管理士の資格をお持ちの塾生が「マンションが抱える二つの老いるショック」というテーマで、ハード面とソフト面から「二つの老いる」を熱く解説してくださいました。タイトルは大変ショッキングなフレーズですが、マンションにお住まいの方にとっては大変に有意義なお話をお聞きいただけたことと思います。

今回も4回に分けて水曜日と土曜日にご紹介します。

 ≪荒井貞夫塾長挨拶≫

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新型コロナウイルスが北から南までますます広がっています。来月は良くなるだろう、来週は良くなるだろう、明日は良くなるだろうと期待を持っていましたが、全部外れてしまいました。

国会の予算委員会菅総理が相当困っていましたが、野党を含めて誰も解決策を持ち合わせておらず積極的な良い提案は出てきません。そんな中オリンピックの期日はどんどん迫っており『延期しよう』あるいは『1年延ばそう』とも言い出せない。大変苦しい状況になりストレスがどんどん高まっています。

そんな中ですが、今夜はオンライン公開講座第10回の開催にこぎつけることができました。一級建築士マンション管理士の資格をお持ちの塾生がマンション管理のお話をしてくださいます。

今、日本全国で1,500万人程がマンション暮らしをしていますが、2つの大きな問題を抱えているそうでございます。1つはハード面で建物が老いている。2つ目はソフト面で、そこに住んでいる人たちも老いてきた。こんな中にあってどうしたら一番良いかということを詳しく解説してくださいますのでご期待ください。

 ≪マンションが抱える二つの老いるショックその1≫

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本日は「マンションが抱える二つの老いるショック」という命題で講座を進めていきたいと思います。なるべく専門的な言葉は省いて分かりやすいお話に心掛けますので暫くお付き合いください。

老いるショックその1ハード面(建物):適切な維持保全(長期修繕計画と大規模修繕工事

老いるショックその2ソフト面(居住者):世代交代へ引継ぎ計画(終の棲家となるべき終末計画に繋ぐ)

マンションが抱える二つのオイルショックというのは何かというと、一番目が建物のハード面の問題で、コンクリートやタイル・鉄部に経年劣化はないか。二番目がソフト面で、理事会役員の世代交代が引き継げるか否かという問題です。その二つの老いに付ける特効薬はあるのかということですが、残念ながら管理組合の皆様や専門家と言われているアドバイザーやコンサルタントにとっても有効な決め手はありません。そのように難しい問題ではありますが、本日の講座がマンションに関わる皆様にとって少しでも解決策のお手伝いになれば幸いと思います。

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埼玉県の全マンションストック比率と蕨市と近郊マンションの状態です。埼玉県全体のマンション化率は14.15%で蕨市は21.87%。お隣の戸田市26.72%、川口市21.83%、さいたま市18.88%。このように埼玉県南部のマンション化率はかなり高いものになっています。

マンション化率の高い蕨市のマンションに関する諸々の問題は、近隣の市や県全体の問題にも通じるものがありますので、お隣同士が協力して対応する必要があります。居住者が安全・安心に暮らすため、非常時の避難経路の確保、建物の耐火性、二次災害の抑制等、建物の老いによる弊害があれば改善しなければなりません。

 まずはマンション建設の歴史と法的な要因を少しご説明します。

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左の図は国土交通省が令和元年度に公表した分譲マンションストック戸数とその推移です。令和元年度の末にはマンションの戸数が665万戸になり、これに平成27年国勢調査による1世帯当たり平均人員2.33をかけると、1,551万人が居住している推計されます。これは国民の約1割がマンションに住んでいることになります。

マンションの歴史は図に示されるように、建築基準法の改正時に幾つかのターニングポイントがありました。左側から①の矢印は法改正された昭和46年を示しています。これ以前のマンションは旧旧耐震基準建物と言われる時期に建てられたもので、構造的に耐震性があまりないといわれています。

②の矢印は昭和56年6月1日の法改正で、ここから新耐震基準の建物が建ち始まりました。従いまして①と②の間が旧耐震基準の建物で、②以降は新耐震基準で建てられた建物になります。

③の矢印は平成7年12月22日に建築物の耐震改修の促進に関する法律が施工された時を示しています。この法律施行により『旧耐震基準等で建てられた建物については耐震性を確認しましょう』という流れがおこり、これをきっかけに様々な耐震補強の工事が行われるようになりました。

次回はマンションが抱える二つの老いるショックの一つ目「ハード面」のお話をします。

 第1回目の今回はマンション建設戸数の推移や耐震基準の法律作成・改正など埼玉県南部の状況を教えていただきました。次回はハード面のお話で、こちらも楽しみにしています。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

5月13日(木)に行われた第10回オンライン公開講座「マンションの話題」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送中です。明日6月10日(木)まで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第11回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第11回オンライン公開講座は6月10日(木)20時より、蕨市在住の歴史研究家/蕨市の歴史ガイド有資格者で当笑楽日塾塾生が「蕨城主 渋川氏の話」と題して「日本の中世後期に蕨を支配した渋川氏の来歴からその後の動静まで」について解説してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

部外交流 意見交換会

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2018年11月29日(木)10:00~11:45、笑楽日塾としては2回目となる外部団体との意見交換会蕨市の旭町公民館集会室(くるる1階)で実施しました。

埼玉県上尾市の「地域活動推進の会」(以下、「TKS」という)の会長ほか4名の方が蕨市までお越しくださり、笑楽日塾塾長荒井貞夫ほか塾生5名の計11名で意見交換を行いました。

先輩団体がお越しくださったことで非常に恐縮ではありましたが、多岐にわたりお教えいただきましたことに感謝しております。

笑楽日塾としては3月14日に蕨市で活躍されている活動の先駆者「YS(ヤングシルバー)クラブ」を訪問して以来の意見交換会となりました。そして今回TKS様からお教えいただいたことを合わせて全てが今後の塾活動の多様性や創造性の指針になるものと思います。

今回の交流会が行われた経緯としましては、TKSの会長と笑楽日塾の塾生1人が昨年8月に発足した埼玉県の地域デビュー楽しみ隊の同じ隊員であるという関係により、TKSの会長から塾生を通じて『今後のTKSの活動内容を考える指針を得るため、笑楽日塾を往訪し意見交換をしたい』との依頼があったものです。

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荒井塾長はこの意見交換会について、自ら塾の紹介説明資料をパワポで作成、質問事項も詳細にリストアップするなど準備万端。

進行としては、先ず、荒井塾長から、メンバー紹介・挨拶があり、パワポで簡単な笑楽日塾の誕生と活動状況の説明がありました。続いて、TKSの会長からメンバーの紹介等があった後、A4×2枚のレジメに基づいて、沿革、活動内容、今後の課題等について紹介していただきました。その後、TKS様からの質問、笑楽日塾からの質問で、双方の質問合戦。

相互の活動紹介等は淡々と進行するも、質問の段階に入ると、塾長の準備していた質問リストは役に立たなかったのではないかと危惧するくらいに、相互に質問と応答が入り乱れ、誠に活発な意見交換会となりました。

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TKS様は地域活動として6年の実績があり、毎月のテーマにふさわしい講師を上尾市内の地域活動団体から招き講座を着実に実施するなど、まだ今後の方向も試行錯誤中の笑楽日塾からみれば、その差は歴然です。

しかしながら、意見交換を通じて、そのような団体ですら、行政との関わり方や会員の募集、会の運営、予算等々、様々な課題や悩みも尽きないということをうかがい知ることができました。

中でも「特に行政による協働事業は基本的に期間が切られていることから、その予算の終了に伴い、事業として岐路に立っているものもある」といったお話の実例をお聞きし、これから行政から予算を受けて何か企画・実践していくかもしれない笑楽日塾にとって大変参考となったと言えます。

設立後間もなく1年、今後のあり方を模索中の笑楽日塾としては、塾生間だけで閉じるのではなく、このような部外の地域活動団体との交流を行うことは、塾生の活動範囲も拡大し自己充実の機会が増えることにもつながるのではないかと思われました。

今後の塾での議論喚起を期待する次第です。

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11時45分に意見交換会は終了し、TKSの皆様は会場の旭町公民館から徒歩10分位の所にある中山道蕨宿の「蕨市歴史民族資料館」「蕨本陣跡」と、少し離れた「蕨城址」を散策してお帰りになられたとのこと。

発足してから1年に満たない笑楽日塾の活動ご紹介でしたが、TKSの皆様の地域活動推進活動に少しでもお役に立てたなら幸いです。

今回の記事は地域デビュー楽しみ隊隊員のTKS会長を紹介してくれた、笑楽日塾塾生のレポートに筆者が加筆したものです。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

5月13日(木)に行われた第10回オンライン公開講座「マンションの話題」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。6月4日(金)~6月10日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第11回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第11回オンライン公開講座は6月10日(木)20時より、蕨市在住の歴史研究家/蕨市の歴史ガイド有資格者で当笑楽日塾塾生が「蕨城主 渋川氏の話」と題して「日本の中世後期に蕨を支配した渋川氏の来歴からその後の動静まで」について解説してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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