笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第3回公開講座「私たちの暮らしと地球温暖化8/8」

このシリーズは2019年10月に行われた講座のご紹介で、「私たちの暮らしと地球温暖化」の最終回≪閉会の辞・締めの挨拶・岸田外務大臣(当時)とピコ太郎さん≫です。

≪閉会の辞:司会者≫

それでは閉会に先立ちまして一言申し上げさせていただきます。前田様のお話で、私たちは身近なところから『COOL CHOICE』を始めることが大事だとよく分かりました。質疑応答にもありました地球温 暖化に対する懐疑派ですが、7月の初めに出ましたNewsweekの日本版にアメリカのボストン大学哲学・科学史センター研究員リー・マッキンタイアさんが『一向に可決されない温暖化対策法案のニュースに、気候と天気の違いも分からない政治家が大勢いることが一因となっている。極め付きは、「地球は平面だ」と主張する「フラットアース論者」が増えていることだろう』。こうした科学を軽視あるいは否定する風潮に科学者は証拠やデータを示して説明しがちだが、すると『それは100%真実の証拠か』という反撃を受けて堂々巡りになり、彼らの懐疑論をより硬くさせることになるわけです。また『データは人の考えを変えられない、人は信頼できる人との対話を通じて考えを変える』と言っています。前田様の行動はこれに当てはまるのではないかと思い、私はこの考え方に賛同いたしました。

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地球温暖化のデータ云々も大事でしょうが、地球温暖化の危機に対して地道に『COOL CHOICE』をされてきた前田様の人としての信頼感が我々の考えに影響を及ぼして、行動を変えるきっかけになるのではないかと思います。是非ご来場の皆様にはご帰宅後も前田様のお顔を思い浮かべて『COOL CHOICE』の一歩を踏み出していただければ幸いです。本日は前田様そしてご来場の皆様には長時間ご拝聴いただきましてありがとうございました。最後に私どもの荒井塾長より挨拶をさせていただきます。塾長お願いいたします。

≪締めの挨拶 荒井貞夫≫

皆さまお疲れさまでした。前田様ありがとうございました。只今皆様にご覧いただきましたスライドのデータを前田様からお預かりしたときに、非常に見やすく綺麗に整理されていましたので『これは素晴らしいものだ』と直感し印刷物にしました。今日お集りの皆様は、この講座を聞いてお帰りになられるだけでも十分価値があることと思いますが、やはりこれは資料として残し『後日お友達とお会いした時に最近こういう勉強をしたよ』と自慢できるものを作ってみました。

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私は恥ずかしながらこの環境省のチラシを初めてみましたが、この中には≪COOL CHOICE≫とは何かということがそれぞれ分かりやすく書かれています。新しい環境大臣は小泉さんですが、このチラシを使ってうまくPRすれば国民すべての温暖化防止に対する意識が向上するのではないかと感じる次第です。このチラシなら子供も大人もみんな分かりやすいと思います。

それからもう一つは環境問題で、先ほど前田様がおっしゃっておられました温室効果ガス排出規制です。私は鉄道おたくですので知っていたのですが、この公開講座の冊子に何を書こうかと考えた時に『最近ヨーロッパでは飛行機に乗らずに汽車で移動するべきだという運動が流行っている』ということを思い出しました。この20年ほどの環境問題がこんなに騒がれる前にも、実は鉄道会社は赤字の時代があり、今も貨物鉄道会社は大変に苦労しています。貨物をトラックや船から鉄道にシフトさせようというキャッチコピーを作りましたが、トラックで1トンの貨物を1キロメートル運ぶと153グラムのCO2を排出し、船を使えば内航海運(国内貨物の海上輸送)の場合で38グラムのCO2を排出します。ところが鉄道を使えばなんと21グラムで済み、トラックの7分の1のCO2を排出量で済みます。そこで『世の中のために鉄道を使いましょう』と企業家に説明するのですが『CO2を削減してもうちの原価は下がらないよ』と言われてしまいます。ところが大企業のトヨタ自動車が真っ先に鉄道輸送を使い始めました。それまではトラックと船で運んでいましたが、専用のコンテナ貨車を作り、朝7時少し前に自動車部品を積んだ20両連結の貨車が蕨駅を通って青森の工場まで毎日運んでいます。前田様もお話の中で『鉄道輸送がCO2の削減に役立つ』と言っておられますが、このように大企業も真剣に取り組み始めたことは大変うれしいことです。

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最近テレビに映る国会議員が胸に丸い虹色のピンバッジを付けているのをよく見かけます。その国会議員がイギリスに視察に行ったときに、あるジャーナリストがそのバッジを見て『日本人はCO2削減に努力しないで、あたかも熱心に取り組んでいるように見せかけている』と皮肉られてしまいました(このバッチはGOALSのOと17の目標をモチーフにしたもので、周りは17色に分けられています)。

6月の蕨市議会では『蕨はSDGsの取り組みについてどうなっているのか』と質問され行政の回答者が大変困惑していました。私はそのときの議事録を見て質問した議員に対し『流石だな』と思いましたし、これからは市民が一つになって「蕨が先進的な取り組みを行っている」ということをアピールしなくてはならないと考えさせられました。

蕨は歯の健康運動とか体を動かす健康運動、高齢者の「いきいき元気体操」など他の町より進んでいることも沢山あります。加えて環境の問題に関しても『蕨はやはり先進的だ』と言われるような町になったらいいなと思っています。

私たちはこの8月12日に蕨市の協働提案事業として大きな講座を開催しましたが、これを認めていただくため市長に直訴して予算も付けて頂きました。私は今回の講座の結果を見て決めようと思っていたのですが、このような市民向けの環境講座を来年か再来年には協働提案事業にしていただくよう市に働きかけたいと思います。

今日は蕨ケーブルビジョンで収録してくれています。この放送を市長もおそらく見てくれると思いますので『荒井はいいことを言ってくれたな』と言って、来年か再来年あたり採択してくれたら本望です。その時は前田様にまた来ていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

司会者:これですべてのプログラムが終わりました。今一度前田様に盛大な拍手をお願いします。(会場より大きな拍手)

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あなたはどんなチョイスをしていますか?

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≪岸田外務大臣とピコ太郎さんも一役を担ってくれました≫

SDGsがパワフルなところは、この数値目標を定期的にモニタリングしていくことです。その進捗をモニタリングしていく枠組みとして、国連ハイレベル政策フォーラム(HLPF:High Level Political Forum)というものがあります。

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2017年の進捗報告では、ピコ太郎さんがSDGsPPAPバージョンを作り国連で披露したことで、ニュースでも取り上げられましたので覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

ピコ太郎さんがSDGsの認知度を上げるために一役を担ってくれました。https://www.youtube.com/watch?v=H5l9RHeATl0

2021年12月追記:なんと岸田現総理大臣も当時は外務大臣として、ピコ太郎さんと一緒にPPAPを披露しています。)

アル・ゴア元副大統領来日記事出典:サステナブル・ブランドジャパン≫

≪SDGs17の目標・ピコ太郎さんの記事出典:イマココラボHPより≫

≪動画チャンネル出典:環境省COOL CHOICE≫

≪年末のご挨拶≫

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2021年も大晦日を迎え、まもなく今年も終わろうとしています。月並みではありますが、年を重ねるとともに月日の経つのが早く感じられるようになり、今年も例年同様あっという間に過ぎ去った感があります。何の知識もなく一昨年の7月から書き始めたブログですが、怖いもの知らずに書きまくっていたら何時の間にか1年半が経っていました。途中で挫折することなく今年の年末を迎えることが出来ましたことは、お読みいただいている皆様からの後押しがあったお陰と深く感謝しております。ありがとうございました。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界へ の扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

また、12月9日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第5回「新幹線電車発祥の地はどこですか」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は1月14日(金)~1月20日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第6回は1月13日(木)20時より、「手漉き和紙の里・探訪記」と題し、当笑楽日塾塾生が「手漉きと機械漉きはどう違うのか?手漉き和紙の材料、作り方」など、手漉き和紙の疑問に答えるとともに、日本の原風景ともいえる全国各地の和紙の里をご紹介いたします。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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