笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

人生100年時代の楽しみ方(塾生の感想編)

前回は「プレゼン資料編」でしたが、今回はそれを見た塾生の感想を書きます。前回の冒頭に書きましたが、感想文の依頼に「文章や画像などに対して違和感やおかしいなと思える所は遠慮なくコメントを頂きたい」と書かれていたためか、忌憚のないコメントがたっぷりです。

≪試作品を見た塾生A氏の感想≫

説明資料をプレゼンしただけでシニアが、すぐに地域活動に入ってくることはあまり期待できないと思います。「シニアの地域活動はこんなにメリットがたくさんあって、本人や家族にも素晴らしいものだ」説得しようとしても、その場限りで、あまり印象に残らない。すなわち後になって、「やってみよう」という行動に移らない。なぜなら、このプレゼン資料は全体的に遠慮がちでインパクトが弱いから記憶に残らないからです。地域活動に参加して生き生きしている人たちを招き、本人にインタビューするとか、5分間ずつしゃべってもらうとかで実例を語って頂く。そうすれば、「あの人がやっている程度のことならば俺だってできる」と動機付けの判断材料になります。

まだ日が浅い、「笑楽日塾」の主な塾生に語ってもらうのもいいでしょう。参加者への動機付けの大きな参考になると思います。地域活動参加の実例を本人に語ってもらう。それが、一番効き目があるでしょう。

≪試作品を見た塾生B氏の感想≫

「試作品」を見て先ず直感的に感じたのは、これでは人の心の琴線に触れることはできないのでは、ということです。確かに綺麗に簡潔に作成されていますが、「だから、何なんだ?」っていうことです。プレゼンの内容は<とにかく外に出ましょう、それは今しかないのです>と言っているだけに思えます。

定年退職者たちに対する「孤独を避けたいのならば、定年後の男性は家庭や地域コミュニティでの仲間作りに励むしかない」という方向性を提示したいという思惑はうかがえますが、そもそもこの方向性は本当に「解決方法」なのかということです。なぜつながりを持つことが重要なのか「放っといてくれ」と思っている男性シニアにどう訴えるのか。

≪試作品を見た塾生C氏の感想≫

このプレゼンが中高年男性向けであるならば、いきなり本題に入るのではなく、自分に何かを感じるとか、考えさせられるとかの導入部分の話があった方がこのパワポが生きてくると思う。例えば、人は「何故、生まれているのか」「生きがい」「頼りにされる」「存在感」「人は一人では生きていけない」「自然との共存、共生」等々いささか哲学的にはなりますが、人としての本来の導入部分は必須と感じます。

例えば、この世の中で確かなことは、生まれてきた事と他界する事で、この2つの事実は、誰もが好き嫌いなく認めざるをえないし、どんな人生を送っていても最後は皆同じ運命が待っていて、どんな人生の旅であっても皆同じ終着駅に着くわけです。

皆が同じ終着駅に着くのなら、健康で元気なうちに途中下車を沢山して今まで出来なかったこと、やりたかったことをやってみる機会は無数にあるし、思いっ切りやってみるチャンスが有る。それは個人の意思でしかない。定年退職後は、そんな時だ。一番決断がしやすい。

自分の欲望を抑えて世間の常識の範囲で生きてきたシニアならば、定年退職後に自分の欲望を開放してみてはどうか。人生は一度しか無い。健康で体力がある年齢も限られている。70歳代後半になると気持ちと体は繋がらなくなる。タイミングを逸すると神から借りている体が使い物にならなくなる。60歳代が最後のチャンスかもしれない。自分がやりたかったことを実行できる年齢は。

しかし、自分は今まで社会人で頑張って来たのだから「のんびりしたい」と考えるのも正解。

人は「金太郎飴」ではない。切っても、切っても皆、同じではない。人それぞれ。それが個性でその人のアイデンティティ。外に出なくても自宅や自然と触れあい、感性を磨いて、頭の中はフル回転している人は沢山いる。それでも良いではないか。

それらを話し、リタイアした後、残りの人生を健康で毎日を有意義に過ごし、自分の存在感を毎日確かめながら生きていくことが重要であるなど、参加者の心のなかを刺激し、「確かにそうだ」と感じてもらう説明や、実際に活動している男だけの団体を呼んで「何故、団体を立ち上げたのか」の談話などをパワポ説明前に行ったほうが、理解度が深まると思います。

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かなり手厳しい内容の感想が並びましたが、それだけ地域デビューをするということは「取っ掛かりを見つける」のが難しい問題なのかもしれません。 私の周りにはリタイア後の日課が図書館通いという方が何人かおられます。図書館通いを否定するものではありませんが、外に仲間を作って地域活動に参加し、仲間とつながるのも大変有意義な事だと思っています。両立出来たらいいですね。

笑楽日塾は設立以来4年が経ちました。この間に積み重ねた多くの実績は誇れるものと思っていますので、行政主導の地域デビュー活動のお役にも立てたら嬉しく思っています。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

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また、2月10日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第7回「地球温暖化とは何か」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は3月11日(金)~3月17日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第8回は3月10日(木)20時より、「頼朝と義経(栄光と確執)」と題し、笑楽日塾塾生が解説してくださいます。今、NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人では描ききれない世界、奥州から頼朝の下へ85騎で駆け付ける義経が、蕨のお隣川口で軍勢を整えたという話からスタートいたします。私たちの知らない世界はまだまだありますのでご期待ください。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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