2022年7月6日投稿分の「笑楽日塾だよりに載ったシニアの風⑧」の続きで9回目になります。
シニアの風も今回で9回目の投稿19編目になりました。シニアの風には笑楽日塾塾生が硬軟様々なお考えを書かれており、それぞれの多彩なお話しに敬服しっぱなし。今回は高齢者にとっては気になるお話しで「認知症」を取り上げてみました。皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。
なお、今回の記事は2020年2月に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員が持ち回りで書いています)。
第19篇:「オレンジリング」
2019年12月24日夕方テレビのニュース番組で、東京町田市に11月13日オープンしたスターバックス コーヒー 南町田グランベリーパーク店で働く『スターバックスでは国内最高齢スタッフ、76歳で人生初のアルバイトを始めたベテラン主婦』が紹介されていました。1日4時間、週2~3日の勤務ですが、人手不足が深刻化して高齢者の社会参加が求められる時代になってきたため、対策の一例とも思われます。
私が注目したのは、テレビに映ったベテラン主婦の胸に付けられたオレンジ色の輪で、名前は「オレンジリング」と言います。オレンジリングとは「認知症サポーター」資格取得者の証で、自治体または企業・職域団体が実施する認知症サポーター養成講座を受講すればだれでも有資格者になれます。スターバックスも地域との共生に力を入れていることが感じられ『なかなかやるじゃないか』と感心させられた次第です。
私も現在勤務している会社の新人研修で養成講座を受講し、この「オレンジリング」と「認知症サポーター養成講座終了証」を取得しています。厚生労働省はより多くのサポーター育成を目指しているようで、養成講座といっても身構えるような難しいものではありません。受講時間は90分程度で内容はごく常識的なものになっています。厚生労働省のHPには『認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。』と書かれています。
私も勤務中はオレンジリングを胸に付けていますが、幸いにも周囲には認知症と思われる方が見当たらないので安堵しております。
認知症サポーターに期待されること(厚生労働省HP認知症サポーター)より抜粋
1.認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。
以上、シニアの風の中から第19編「オレンジリング」をご紹介しました。
週刊朝日MOOK2017には物忘れと認知症の判断基準11例が載っており、大変分かり易く書かれていますので中から2例のみお借りします。①「ドラマに出ていた俳優の名前を忘れる」のはもの忘れで、「ドラマを見たことを忘れる」のが認知症。②「知人の名前を思い出せないが、ヒントをもらえば思い出せる」のはもの忘れで、「知人の名前を思い出せず、ヒントをもらっても思い出せない」のが認知症とのこと。
この基準で測れば「私の場合もの忘れは多々あるものの、まだ認知症の域には至っていない」と、勝手に判断して一安堵です。
なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。
≪ 重 要 ≫
本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。