笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」1/4

笑楽日塾では2021年6月10日(木)に第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」を開催し、多くの方にご参加していただきました。

蕨市在住の歴史研究家/蕨市の歴史ガイド有資格者で当笑楽日塾塾生が「蕨城主 渋川氏の話」と題して「日本の中世後期に蕨を支配した渋川氏の来歴からその後の動静まで」について解説してくださいました。歴史上の人物が大勢出てきますので下記の「清和天皇~源氏~足利氏~渋川氏 系図」「室町幕府将軍 系図」を参考にしながらお読みいただくとより分かりやすいかと思います。

f:id:jiajiawarabi:20210704165425j:plain

今回も4回(4日間)に分けてご紹介します。

 ≪荒井貞夫塾長挨拶≫

f:id:jiajiawarabi:20210704165516j:plain

今夜は笑楽日塾主催の第11回オンライン公開講座にご参加いただき誠にありがとうございます。

昨日は国会で各政党の党首会談が行われ、オリンピックの開催につきまして賛否様々意見が交わされていましたが、開催することはほぼ確定のような雰囲気になってまいりました。

私は5月25日に1回目の新型コロナワクチンの接種が終わり、来週の15日に2回目の予定をしております。おかげさまで少し気分的には落ち着いてきておりますが、全国民に行き渡るには11月くらいまではかかるだろうということで、決して安心はできません。そのような中ですがこのオンライン公開講座は今後も皆さんと一緒に続けたいと思っております。

今夜の講座は「蕨城主 渋川氏の話」と題して笑楽日塾の塾生が語ります。この中世後期に蕨を支配した渋川氏がどのようにして生まれ、どのような功績を残されたのかを詳しく語っていただきます。今夜は蕨市外の方にも多数参加していただいております。蕨は歴史のある古い街でございますので、蕨の歴史を知っていただくことは皆さまとより身近に接することができるようになると思います。ご期待ください。

 ≪蕨城跡公園≫

f:id:jiajiawarabi:20210704165605j:plain

只今荒井塾長からご丁寧な紹介をしていただきましたが、今日は「蕨城主 渋川氏」についてお話しさせていただきます。

まず、私は『蕨市は歴史と文化の香り高い都市であると自認しております』。蕨市のほぼ中央には私が大好きで大変心の休まる「蕨城址公園」があり、傍らには蕨市制30周年記念にアイザック・ニュートンと縁のリンゴの木が植樹されています。

f:id:jiajiawarabi:20210704214418j:plain

看板は温かみのある手書き文字で『ニュートンのような豊かな想像力と科学の心を育んでくれることを願って小石川の植物園から植樹されたものです』と書かれています。

f:id:jiajiawarabi:20210704191451j:plain

また園内には、日本で初めて蕨から始まった青年の式典「成年式発祥の地」(蕨では成人式を成年式と言う)の記念ブロンズ像があります。昭和21年に蕨町の青年団が中心になり、敗戦のため虚脱状態にあった若者たちを励まそうということで始めました。この催しを日本政府として注目し、昭和24年1月15日から「成人の日」として全国的にお祝いするようになりました。

その隣には蕨出身の岡田義夫氏によって翻訳されたサミュエル・ウルマンが書いた「青春」の碑があり、パナソニックの創業者松下幸之助氏や極東指令マッカーサー元帥も座右の銘としたことでも有名です。この詩が戦後日本経済発展の支柱になったと言っても過言ではなく、その中には「青春とは人生の或る期間を言うのではなく~」ということを縷縷語っています。

f:id:jiajiawarabi:20210704214733j:plain

f:id:jiajiawarabi:20210706222626j:plain

私はこの詩に大変大きな思い出があります。というのも発足当初の笑楽日塾で市内の名所旧跡を探索する機会があり、そこに私も参加させていただきました。その時に石碑の前で荒井貞夫塾長がすらすらと「青春」の文言を諳んじたことに、私は大変感動したことを覚えています。

また、公園には高さ3メートルはあろうかという大きな石碑が建てられており、立派な文字で「蕨城址碑」と書かれています。この文字を書かれたのは「大漢和辞典」の編者で、昭和10年頃から30年頃まで大活躍された諸橋轍次(てつじ)「揮毫は止軒(しけん)」先生です。なお、先生は昭和40年に「文化勲章」を受章されております。この石碑の裏面にはこれからお話しします「蕨城築城」に関することが書かれていますのでご紹介します。

f:id:jiajiawarabi:20210704165900j:plain

「渋川義行」が知行していた蕨郷に、堀越公方足利政知(まさとも)」の補佐役として下向した「渋川義鏡(よしかね)」が築城した。孫の「渋川義基(よしもと)」は三船山合戦で討ち死にし廃城となった。家臣は帰農した。義基はまだ若く、子供がいなかったため廃城になり、戦に破れ生き残った家臣たちは帰農して蕨発展のために尽くすことになった。江戸時代初期には、徳川家康の鷹狩の「御殿」が作られた。(文学博士 諸橋轍次 昭和36年11月3日選書)

石碑の裏面には諸橋轍次先生がこの文言を選んで書かれていますが、私はこれをきっかけに渋川公について調べはじめ、今日ここでお話しさせていただきます。

f:id:jiajiawarabi:20210706170535j:plain

今回は蕨城址公園内の「成年式発祥の地記念像」や蕨出身の岡田義夫氏が訳した「青春」の碑、諸橋轍次先生の書かれた「蕨城址碑」と裏面の「蕨城築城」等のご紹介でした。次回からは蕨城主渋川公のルーツご紹介です。ご期待ください。

今日は7月7日、七夕です。我が蕨の天気予報では残念ながら今晩雨模様です。1年に1度会うことが許された彦星と織姫、カササギも粋なことをしますね。皆様の所から天の川が見えますでしょうか『荒海や佐渡によこたふ天河(松尾芭蕉)』。

f:id:jiajiawarabi:20210619185158j:plain

 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送中です。明日7月8日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

f:id:jiajiawarabi:20210704170116j:plain

また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「下水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

span.author.vcard{ display:none; }