笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風④

5月26日投稿分の「笑楽日塾だより」シニアの風③の続きで今回は4回目になります。

今回も3篇をご紹介しますが、人生経験豊富な塾生がそれぞれの立場でご自身の思いを書かれていますので、その多彩なお話しに敬服いたします。もし、皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。

今回ご紹介しますシニアの風3篇は2018年秋に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員の持ち回りですので3篇の筆者は別々です)。

 第10篇:「私のハーモニカライフ」

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平成23年1月9日川口ハーモニカクラブ音楽サークルを立ち上げ、毎月第2、第4の土、日の午後1時~5時迄、川口市芝南公民館(猫橋近く)を拠点にハーモニカのメンバー20名、ハーモニカの伴奏で歌いに来られる登録者約40名で、春夏秋冬その時々の童謡、唱歌を中心に抒情歌・ポップス等、幅広く約400曲の曲集から毎回15曲を歌ってもらうサークルです。(人は歳を重ねると幼少の頃、歌った童謡唱歌が懐かしくなるものです)その他にも、ケアハウスや社会福祉協議会の月2回の催事等にもボランティア参加するなど多忙な日々を送っています。

私とハーモニカとの出合いは、中学生の頃近所のお兄さんが「里の秋」や「ふるさと」等を吹いており、親父にねだって1本買ってもらい嬉しくて小躍りしたが1年位弄遊んだが、それっきり。さて、70歳を過ぎて良い師範にも出合いその音色に郷愁を感じ、再びハーモニカを手に仲間作りをした次第です。やれば何事も奥が深く、ハーモニカも種類が多く6本を駆使しております。今や各県にハーモニカ協会も設立され、関東ハーモニカ連盟、全日本ハーモニカ連盟、日本ハーモニカ芸術協会等もあり、アジア太平洋ハーモニカ大会、世界大会で日本人も数多く優勝しています。

ハーモニカの歴史や、種類などは又の機会に。

 第11篇:「私の願望(柳のごとくしなやかに)」

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「気に入らぬ風もあろうに柳かな。むっとして帰れば門の柳かな。風の吹く方を後ろに柳かな。」「堪忍のなる堪忍は誰もする。ならぬ堪忍するが堪忍。堪忍の袋を常に首に掛け、破れたら縫え、破れたら縫え。」古典落語『天災』の一節で、高名な心学者 紅羅防(べにらぼう) 名丸(なまる) が慌て者で乱暴者の八五郎を諭している場面です。ご存知の方も多いと思いますが二人の掛け合いが楽しいですね。

江戸時代に活躍した臨済宗の僧侶で絵師でもあった仙厓(せんがい)義梵(ぎぼん) 和尚は、強風になびく柳の木を描いています(堪忍柳画賛)(ネットで 仙厓 柳 で検索すると絵が出ます)。柳の右側に力強く「堪忍」左側には「気に入らぬ風もあろうに柳かな」と書かれています。柳は強風に枝が流されても根っこはしっかりと生えているから倒れない。人も困難に遭遇したら心を強くし、しなやかさを持てば耐えられる。と禅の思想を庶民に説いたものだそうです。

私もしなやかな老後を過ごしたいと思いますが、小言幸兵衛になりがちで難しいですね。

 第12篇:「日常が如何に大事か(人間の身体)」

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50才頃に軽い失語症(?)になった。病院へ行っていないので正確な病名は分からない。頭の中で単語は浮かんでいるのに文字が点在し、それらが繋がって言葉として出てこない。

症状が出たのは豪州。日本との連絡でメールや電話を使っているので、仕事には不自由はないものの、日常の言葉が出て来ない。正確に言うと文字が繋がらない。推定原因は駐在中に日本語での日常の会話が無く、耳が劣化し脳がそれに追従してしまったものと思われる。

帰国後一か月位で治ってしまいました。更には、退職後には字を書かなくなっていたため、鉛筆もボールペンも全く減らない。ある歳の年賀状のあて名書きを直筆していたら手の甲が攣ってしまった。

年を重ねると体の劣化は自然ではあるが、身を持って体験。使いすぎて炎症を起こしたり、使わなくなって動きが悪くなったり、人間の身体は正直。

日常が如何に大事か教えてくれる。先輩諸兄に学んで、次に自分の身に何が起きるか感じていきたい。

 以上シニアの風3篇をご紹介しました。

ハーモニカは吹くだけで簡単に音が出るため、子供の頃は音楽の授業でかなり使っていた様な記憶があります。しかし、現在ハーモニカは用途によって使い分ける様々な種類のものがあり、吹き方も複雑になっているとか。昔を懐かしんで、荒川の土手にでも行って吹いてみようかな。

当ブログの管理人である私も古典落語大好き人間です。中でも滑稽噺が好きで、三代目三遊亭金馬師匠の「居酒屋」は絶品と思っています。もちろん「天災」も大好きで今は亡き談志師匠のものが一番。乱暴者の八五郎が諭されて「心学」に興味を持ったためひと騒動起きるわけですが、落ちは止めておきます。

インターネット上で「バイリンガル失語症」なる言葉を初めて知りました。「夫はバイリンガル失語症」なる本も紹介されており、回復するのに5年間かかったとか。今回の場合に該当するのか否かは分かりませんが、帰国後に短期間で治られたようで一安心。何事も日常の行動が大事ですね。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

6月10日(木)に行われた第11回オンライン公開講座「蕨城主 渋川氏の話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。7月2日(金)~7月8日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第12回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第12回オンライン公開講座は7月8日(木)20時より、先日叙勲され、【瑞宝小綬章】を受賞されました栗原秀人様が「水道の深~い話」と題して、多くの施設が地下にあるため意識されることの少ない下水道の、疫病対策や市内の浸水対策についてお話しくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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