笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風③

3月17日投稿分の「笑楽日塾だより」シニアの風②の続きです。

笑楽日塾では毎月末に発行する「笑楽日塾だより」の中に塾生が輪番で担当する「シニアの風」と称するコラム欄があります(記事の内容は自由です)。

今回も発行された順番に3篇をご紹介しますが、人生経験豊富な塾生がそれぞれの立場でご自身の思いを書かれていますので、その多彩なお話しに敬服いたします。もし、皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。

なお、今回のシニアの風は2018年夏に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員の持ち回りですので3篇の筆者は別々です)。

 第7篇:「伊達に生きる」

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私は、戦国時代の話が好きです。男が男を自意識して群雄割拠をしていた時代に郷愁と憧れを感じるからです。中でも東北の雄と言われた伊達政宗の話を聞くとそのドキドキ感で胸騒ぎを覚えます。それは司馬遼太郎の短編『馬上少年過ぐ』で効果的に引用されている漢詩「馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何」。これの代表的な訳、「略:老後くらい好きに楽しまないでどうするのだ。天もきっとお許しになるだろう」を知って尚更の想いになりました。「不楽是如何」には、平和な老後を満足する気持ちと、夢が叶えられなかった無念さを表した素晴らしいものとの解釈を示す人もおりますが、どちらの解釈が当たっているかは、「独眼竜」にお会いして聞いてみたいところです。人が人である瞬間が、もっとも美しく、人である瞬間、それは喜怒哀楽の素直な表現とその人に寄り添う人との間に発生する共有の瞬間です。それを糧にユックリと歩く速度で心のゆとり度を分かる気がする生き方を学びたい。「馳走とは旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理して、もてなすことである」これ程までの伊達男になれれば・・本望ですが。

 第8篇:「戦争と災害の証人・地図」~終戦記念日に想う~

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故人曰く「地理を知らずして政治を語るなかれ」、現在では「地政学を知らずして平和や戦争を語るなかれ」であろう。1941年(昭和16)開戦の大東亜戦争(日本が閣議決定したものをGHQが太平洋戦争と改称) は、最終的に東京や各地での空襲、沖縄の地上戦、広島・長崎の原爆投下と悲惨な結果を招いた。特に「大東亜共栄圏構想」のもとに、東南アジア諸国への戦線拡大により多くの戦没者を出した。約310万人、遺骨収集もままならず、未だに約120万人が外地に眠っている。俗に言う「遺骨無き骨壺」で、筆者の父もフィリピン・ルソン島キャンガンの何処かで眠っている。これらのことは、歴史の証人として多くの古地図が物語っている。

戦争を語る人が少なくなった今日、今年も各地で地図と写真、資料を駆使して語り継ぎをしている。しかし、今も懲りずに世界各地で戦争をしている。地政学上からの覇権争いである。世界情勢はユーラシアランドパワーとシーパワー、即ち陸・海・空軍の時代から、サイバー、人工衛星、宇宙軍による、エアパワー、スペースパワーの争いとなり、無人機やロボットの戦いになった。憂いていても仕方ない、出来る限り戦争の悲惨さを語り継いでいかねばならぬと思う。

 第9篇:「4K放送」

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BS4K放送が12月から始まります。東京五輪は、4K映像でと来年当たり(増税前に)買い換えようと思っていましたが、我が家のテレビが9月初めに壊れました。今年になって家電が壊れるのは2台目です。現在の家に移って三十数年。そんな時期に当たったのでしょうか。そんなわけで、4K放送対応テレビを購入しました。4K対応のテレビは、多く販売されていますが基本的には4Kチューナーが別途必要です。4Kチューナー内蔵のテレビはまだ発売されていません。(1社だけ後から送られてくるそうですが)。購入したのはチューナー内蔵です。

地デジが開始された時には、既に内蔵テレビが販売されていました。4Kチューナーの内蔵が遅れているのは、録画された4K放送の扱いが決まっていない(遅れていた)からだそうです。総務省は、19年度いっぱいは内蔵しないテレビも販売OKだそうです。皆様の購入の参考になれば・・・。ちなみに地デジの4K放送は電波に空きがないためまだまだ先のようです。

以上シニアの風3篇をご紹介しました。

 伊達政宗は豪快な武勇伝の持ち主であると同時に多彩な趣味人で、漢詩にも精通していたとか。活躍した時代は違いますが、最近話題の渋沢栄一漢詩が好きだったんですよね。現代人は他に覚えることが多すぎて漢詩どころではないでしょう。私もデジタルデバイドに陥らないよう必死に生きていますし。

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世はベトナム戦争の真っただ中に「戦争を知らない子供たち」をヒットさせたジローズ杉田二郎もすっかりお爺さんになり「この歌の存在さえ知らない子供たち」ばかりの世の中。次世代を担う子供たちのためにも戦争の悲惨さを語り継ぎ、私の親世代と同じ思いをさせてはならない。

テレビはハード面での進化はものすごさを感じますが、比べてソフト面で物足りなさを覚えるのは私だけでしょうか。同じような内容、同じ登場人物、一つ番組がヒットすると他の局も「右へならえ」の二番煎じ。数年前に作られ3回4回と再放送されるミステリーやサスペンスの方を見てしまう私は如何なものか。

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 現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

5月13日(木)に行われた第10回オンライン公開講座「マンションの話題」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。6月4日(金)~6月10日(木)の間で、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第11回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

また、第11回オンライン公開講座は6月10日(木)20時より、蕨市在住の歴史研究家/蕨市の歴史ガイド有資格者で当笑楽日塾塾生が「蕨城主 渋川氏の話」と題して「日本の中世後期に蕨を支配した渋川氏の来歴からその後の動静まで」について解説してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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