笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第3回定例塾会「アクティブシニアの地域デビュー」

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2018年5月17日に当笑楽日塾の塾会も3回目(設立総会を含めると4回目)を迎え、議題としては毎年7月に開催され、塾生も多数係わっている「わらてつまつり(蕨駅開業120周年を機に始まった祭りで後日ブログに書きます)」の進捗状況や、前回書きました第1回フィールドワーク「蕨遺産めぐりツアー(中央・北町)」の報告等盛りだくさんでした。

この時の資料の中に 埼玉県 県民生活部 共助社会づくり課 が行っている『100年人生を楽しんで地域に活力向上を高めるため「埼玉のシニアの地域デビューを促す」』というものがありましたのでその一部を紹介します。

 『シニアの活躍こそが日本の未来の原動力』

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少子高齢化が進む中で、減り続ける生産年齢人口。社会を動かす担い手が確実に減っていく中で、いかにしてこして社会の活力を維持していくのか。これは、埼玉県のみならず日本全体が抱える社会構造の大きな課題です。この問題に対応しようと埼玉県が取り組んでいるのが、「シニア活躍施策」です。

シニアが蓄積した経験や知恵を社会の大きな力ととらえ、シニアが元気なうちは働いたり、地域社会活動などで社会を支える側に回ってもらい、地域社会の活性化、発展に振り向けようという考え方です。埼玉県県民生活部共助社会づくり課では、地域社会活動という側面からシニアの活躍を推進しています。いわゆる「地域デビューの推進です。

企業戦士として会社組織の中で長い人生の大半を過ごしてきた人は、何も準備をしていなければ地域との接点を全く持たずに定年退職を迎えてしまいます。定年退職後に居場所をつくることができず、家の中に引きこもるか、何もすることがなく暇を持て余す人があまりにも多いのが現状です。これでは本人にとつても、社会全体にとつても大きな損失です。こういう方たちに地域デビューしてもらい、自己実現と社会課題の解決の両方を実現させようと取り組んでいます。

『シニアの地域デビユーは4割で、総論賛成・各論他人事に陥りやすい』世論調査の数字は2018年5月時点のものです)

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シニアの力を生かすという考え方は、おそらく総論で賛成する人は多いと思われますが、各論では他人事に陥りやすいのが現状です。

埼玉県が毎年行っている県政世論費査によれば、過去1年間に地域社会活動を行ったことがある60歳以上の人は39.3%で残りの60.7%の人は地域社会活動を行っていません。いわゆる地域デビユーができていない人たちです。その理由としては、地域社会活動そのものに関心がない人が16.9%います。

一方で、地域社会活動に関心があるもののきつかけがない人が21.0%、時間がない人が19.3%います。

私たちのミッションは、関心のある人にもない人にも、それぞれターゲットごとに適したPR戦略を打ち出すことです。

『地域デビュー戦略は「マーケティング戦略」、「発信者目線」から「受け手目線」への転換・行政広報の常識を覆す』

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これまでの一般的な自治体広報は、ターゲットに伝えたい「社会の課題」すなわち「社会テーマ」そのものを発信するという方法が主流でした。

そこで成果が出ないときに、「県民の意識が低い」と嘆くのは時代遅れだと思います。広報の成果が出ないのは、目線が「発信者目線」だからであり、目線を「受け手目線」に変えることで、訴求力は格段に高まると考えています。このことは、マーケティングの考え方を取り入れることで理解しやすくなります。

 以上は塾会での資料「埼玉のシニアの地域デビューを促す」の一部分ですが、2018年4月24日14時埼玉県共助社会づくり課の「県政ニュース報道発表資料」として全文公開されていますのでお時間のある方は是非ご覧ください。

http://kyojo.saitamaken-npo.net/volunteer/docs/73666050137ad75e8961f7b08fff62d1_1.pdf

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今回引用させていただいた3項目の中でも3番目のマーケティング戦略が大変重要で、シニアに向かって「地域デビューしてください!」とプッシュするのではなく、シニアから自然に参加したくなる状態をつくることです。ターゲット(シニア)のニーズに合った動機を提案し、適切なターゲットに向けて発信する。そのためには参加したくなる動機の開発と提案する戦略を策定すること。広告宣伝や効果の検証まで一連のプロセスを計画実行し、そして見守る。つまり「提案された動機に惹かれて地域デビューしたくなる仕組みをつくること」が成功への道と思います。

 ちなみに、埼玉県 県民生活部 共助社会づくり課 は平成29年度に「シニアの地域デビューを促す広報戦略」が、地方自治体の広報活動の向上に寄与することを目的にした全国広報コンクール(主催:公益社団法人 日本広報協会)の「広報企画」部門で入選しました。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

1月14日(木)に行われた第6回オンライン公開講座「電動機と製鉄」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。2月5日(金)~2月11日(木)の間ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第7回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。

また、第7回オンライン公開講座は2月11日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「蕨の土地」と題して、蕨の土地の成り立ち、県南の地下水汲み上げによる地盤沈下、最近頻発する地震、水害との関連を分かりやすく解説してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。(リンクを貼る)

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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