笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第1回フィールドワーク「蕨遺産めぐりツアー(中央・北町)後編」

1月20日投稿分「蕨遺産めぐりツアー(中央・北町)前編」の続きですので、前編も是非ご覧ください。

f:id:jiajiawarabi:20210118213732j:plain⑭三学院のお地蔵様:総門前には馬頭観音塔、目疾地蔵、子育て地蔵があり、特に目疾地蔵は印象的で今もお地蔵さんの目に味噌を塗ると眼病が良くなるとの民間信仰が生きている。「あとの人のために、味噌を塗り過ぎf:id:jiajiawarabi:20210125221253j:plainないでください」との注意書が掲示されていてびっくり。

 また、三学院総門の前には蕨宿の傳馬の安全を願い、宿場の馬事講中より建立された馬頭観音があり、梵字で「南無馬頭観音」と刻まれている。

 

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⑮三学院:ご本尊は十一面観音菩薩立像。本堂の扁額には仏道の行動規範である「戒」、宗教的精神統一である「定」、真理を知る「慧」が掲げられている。また、徳川家康公から寺領20石の朱印状が与えられた格式の高い寺院で、仁王門、三重塔、弁天堂、仏舎利塔玄宗三蔵法師の分骨が収められている)など見所が多数ある。

⑯一本杉塚:16世紀初めに渋川氏の蕨城が川越の上杉氏に攻略され落城し、この地に渋川氏の遺骸や兜、鎧等が埋められ、その目印として一本の杉が植えられた(現在は代変わりしています)。ここを大事にしないと祟りがあると言われているため、今でも有志の方により大事に守られている。

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⑰和楽備神社:祭神は誉田別命(ほむだわけのみこと)で室町時代に蕨城主の渋川氏が八幡大神を勧請したと伝わる。明治44年(1911年)には『合祀令』により近隣18社をこの地に合祀した。なお、和楽備神社には通常神社の屋根に見られる千木(ちぎ)及び鰹木(かつおぎ)がない造りで大変珍しいもの。

⑱蕨城址蕨城は南北朝時代に足利一門の渋川氏によって築城され、周囲を沼と深田に囲まれた微高地の平城で、江戸時代には徳川家の鷹狩り用の御殿として利用されていた。なお、蕨城址公園の中には成年式発祥の地記念像とサミュエル・ウルマンの青春の碑がある。

⑲蕨成年式発祥の地:日本における今日の成人式のルーツは、蕨町(現蕨市)が戦後まもない昭和21年(1946年)に実施した『成年祭』となっている。この『成年式』が全国に広まり、日本国政府は昭和24年(1949年)から1月15日を『成人の日』と制定した。その後、祝日法の改正により1月の第2月曜日に移動している。

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⑳青春の碑:城址公園内には蕨出身の岡田義夫氏によって翻訳されたサミュエル・ウルマンが書いた『青春』の碑があり、パナソニックの創業者松下幸之助氏や極東指令マッカーサー元帥も座右の銘としたことでも有名。

 以上、笑楽日塾にとって初のフィールドワーク(蕨遺産発掘ツアー)について紹介しました。本ツアーを発意した我々蕨遺産発掘グループとしては、これを糧に今後さらに蕨市内の遺産ないしは裏遺産に日が当たるよう努めていきたいと決意し、この年の9月に第2回フィールドワークを実施しています。また、後日にご紹介を予定しています。

とにもかくにもアクティブ・シニアは元気でなければいけません。当日参加した塾生は、真夏日となった苛酷な天候の下に3時間半歩きっぱなしでしたが、へばった人は誰一人おりません。地元蕨に生まれ育ち70年超の方もいれば、住んで数十年だけれども転勤で蕨を知らない方、仕事場が都内にありほとんど寝に帰る埼玉都民の方、蕨に転入してまだ1年半の方まで、参加した塾生は様々でした。

しかし、このように改めてガイドをしていただきながら街めぐりをすると、日本一のコンパクトシティー蕨市にも立派な遺産があるではないか等々、いろいろな発見や気づきがありました。もちろん、私にとっては全て新鮮でした。

 最後に、解散前の蕨城址公園『青春の碑』の前で荒井貞夫塾長が『このウルマンの詩は自分にとってまさに座右の銘である』として、声高らかに暗唱されたのは実に印象的かつ感動的でした!

以下はサミュエル・ウルマン(1840年1924年天保11年~大正13年の「青春」

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青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相をいうのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、孤疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異えの愛慕心」、空にきらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉大の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞うるほかはなくなる。

  原作:サミュエル・ウルマン   訳詞:岡田義夫

『青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ』『年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる』

素晴らしい言葉ですね!私は今までの人生を振り返ってみて「理想を失っていないか」と、少々心配になりますが、まだ「これから先に向かって進まなくては」と、奮起するきっかけになりました。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

一昨日1月14日(木)に行われた第6回オンライン公開講座「電動機と製鉄」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。2月5日(金)~2月11日(木)の間ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第7回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。

また、第7回オンライン公開講座は2月11日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「蕨の土地」と題して、蕨の土地の成り立ち、県南の地下水汲み上げによる地盤沈下、最近頻発する地震、水害との関連を分かりやすく解説してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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