笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより⑤」

笑楽日塾では会報紙「笑楽日塾だより」を毎月発行しています。2021年3月31日発行分に荒井貞夫塾長が「1時間の差で運命を変えていたかもしれない出来事」を書かれていましたのでご紹介します。

なお、この記事は笑楽日塾だより2021年3月号に1995年3月の出来事を書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。

「1995年3月の出来事」

1995年3月20日の出来事を私は忘れられない。その朝、私の運命は1時間の差で変わった。

九死に一生と言う言葉があります。滅多に経験しない事と思います。

その日私は、朝6時に自宅からタクシーに乗って都内の箱崎エアーターミナルへ向かった。長期のインドネシア出張だった。中山道国道17号線)は戸田橋を過ぎると大渋滞でのろのろとして進まない。これではジャカルタ行きのJAL便に乗り遅れると心細くなってきた。板橋区には中山道と平行して地下鉄都営三田線が走っていた。蓮根駅に近づいた時に、運転手さんに蓮根駅へ行くように頼んだ。

このとき私はトランク、アルミの大きなビジネスケース、それにゴルフバッグを担いでいた。運転手さんが三田線のホームまで荷物を担ぎあげてくれた。大手町で丸ノ内線に乗り換えて霞ヶ関駅へ。この駅の地上への階段は狭い。トランクをホームに置いて、まずゴルフバッグを地上まで担ぎ上げ、ホームに戻って、トランクを地上へ。霞ヶ関から箱崎までタクシーでたどり着き、リムジンバスに乗った。その頃は箱崎JALのチェックインが出来たので、飛行機には間違いなく乗れることになって安心した。

その夜一泊したジャカルタのホテルで大事件を観た。

26年前の1995年3月20日朝、私が霞ヶ関駅を出てから約1時間後に、地下鉄サリン事件が起きた。

あの日、若しも、あの事件が1時間早かったら、私は事件に巻き込まれていた。

その後、21世紀に入り、インドネシアでもバリ島、ジャカルタ、ソロなどで自爆テロ事件がいくつも発生した。

インドネシアでテロに導かれる若者は少し違う。日本では裕福で有名大学の人たちがオウムに入ってしまった。ところがインドネシアでは、貧しい農村の若者がイスラム過激派のテロに狙われる。

その手口は、過激派が農村の恵まれない若者に近づいて、言葉巧みに仲間に引き込み、本人が、気がついたときは抜けられないように仕向け、自爆テロを敢行させる。インドネシアの農村の次男、三男は村に残っていても仕事がない。勇気のある者は都会に出て働く。しかし、優秀な若者にも良い仕事は見つからず、 また田舎へ戻ってくる。過激派組織はそういう若者を誘い込みテロに仕立てる。

ジャカルタで一泊して、翌朝ジャカルタからソロ空港へ。ソロから目的地マディウンまで車で3時間。翌日から仕事(ディーゼルカー64両のリハビリテーションプロジェクト。完成までに3年かかった)。休日はホテルから車で10分の所にある空軍基地の隣のゴルフ場でリラックスし、気分転換。

それから4年後にはこのマディウンという町で2007年まで8年間暮らした。あの日、1時間の違いで私は今も元気だ。その後も大きな運に恵まれた。インドネシアでのビジネスも、18才から50年間勤務した会社を退職した後も、マレーシア、エジプトなどの仕事で多くの人に助けられた。いい人に恵まれたと感謝している。

以上

 

ここからは二十四節気と七十二候です。

7月7日から7月22日の間は二十四節季の一つ「小暑」に変わり、暑さも本格的になる。梅雨明けが近付き、蝉が鳴き始め、暑中見舞いを出す頃。小暑の終わりごろに夏の土用に入る(今年の夏土用は7月20日~8月7日で、丑の日は7月30日)。風鈴や団扇、打ち水、かき氷、蚊取り線香他、邪気を払うほおずき市などはこの時期の風物詩。

七十二候も7月12日から7月17日の間は「蓮始開(はす はじめて はなさく)蓮の花が開き始める」。蓮の蕾が膨らんで花が咲き始めるが、咲いている期間は短いので観察するには要注意。蓮始開はこの時期の時候の挨拶として使うこともある。7月18日から7月22日の間は「鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす)鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える」。5月~6月に孵化した鷹の雛が飛び方や、餌の取り方を学習して巣立ちの準備を始める頃。

 

なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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