笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

茅の輪神事(ちのわしんじ)

早いもので今年も半分が過ぎようとしています。地域の氏神を祀る「和楽備神社」でも6月1日から、夏越の祓(なごしのはらえ)の人形(ひとがた)頒布が始まり、私も早々にいただき25日にお納めしてきました。

和楽備神社の大祓式(おおはらえしき)は明日(6月30日)行われますが、人形は頒布開始の1日からお納めすることができ、30日の式に参列された方と一緒にお祓いをしてくださいます。

なお、境内には茅の輪(ちのわ)が6月24日に設置されましたので、その後にお参りされた方は茅の輪をくぐって人形をお納めすることが出来ます。神社の方のお話しでは「茅の輪の設置は梅雨の時期なので雨に降られることが多いのだが、今年は晴天に恵まれたもののこの猛暑には参った」とおっしゃっていました。

≪茅の輪神事とは≫

茅の輪神事とは、お祈りしながら茅で作った輪をくぐり越えることにより、罪や穢れ(けがれ)を取り除き、心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願する行事のこと。なお、この行事は「輪越祭」「茅の輪くぐり」とも言われています。茅(ち=かや)とは、茅萱(ちがや)、菅(すげ)、薄(すすき)などの総称。

≪茅の輪神事の由来≫

神代の昔、北海の武塔(ぶとう)神”素戔嗚尊(すさのおのみこと)”が南海に住む女性に会うため、旅の途中で蘇民将来(そみんしょうらい)巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟のところで一夜の宿を頼みました。弟の巨旦将来は大変な金持ちでしたがそれを断りました。しかし兄の蘇民将来は貧しい暮らしだったものの、素盞鳴尊をお泊めして厚いもてなしをしました。数年後に素盞鳴尊は再び蘇民将来の家を訪れ「今後疫病が流行った時には茅で作った輪を腰に付けていれば、その者は蘇民将来の子孫として助けてやるので病気にかからないですむ」と教えました。この故事に基づき、茅の輪を腰に付けたり、蘇民将来と書いた紙を門口に貼っておけば災厄を免れるという民間信仰が生じたもの。

武塔神素戔嗚に災等から守っていただくために始まった民間信仰茅の輪も、最初は人々が腰につけるほどの小さなものだったが時代が経つとともに大きくなり、祓の神事には人がくぐれるほどの大きさになり罪や穢れを取り除くようになったもの。

≪一般的な茅の輪くぐりの作法(茅の輪を4回くぐる)≫

1回目:茅の輪の前に⽴って⼀礼をする:左⾜から茅の輪をまたいでくぐり、そのまま左回りに回る(回っている間「はらいたまえ、きよめたまえ」とお祈りする)

2回目:元の位置に戻って⼀礼:今度は右⾜から茅の輪をまたいでくぐり、そのまま右回りに回る(回っている間「はらいたまえ、きよめたまえ」とお祈りする)

3回目:元の位置に戻り⼀礼:もう⼀度、左⾜から茅の輪をまたいでくぐり、左回りに回る(回っている間「はらいたまえ、きよめたまえ」とお祈りする)

4回目:元の位置に戻り⼀礼:左⾜から茅の輪をまたいでくぐり、ご神前へと進み⼆拝⼆拍⼿⼀拝の作法で拝礼する

以上が茅の輪くぐりを⾏う際の⼀連の流れ(ポイント:① 茅の輪の前に⽴ったら必ず⼀礼 ② 左→右→左(さ・う・さ)の順番で8の字を描くように回り、4回目は直進し神前へ)。

なお、茅の輪をくぐる回数やお祈りする唱え詞は各地に様々な詞があるようですので、機会がありましたら調べてみるのも楽しいかもしれません。

面倒くさい作法を書きましたが「神様はとてもおおらかな方だそうですので、あまりこだわることなく楽しく参加してください」とのこと。

出来るだけ回数多く神社に来て下さる方が喜ばれるとか。

≪和楽備神社 大祓(おおはらえ)の手順≫

①6月1日より神社で人形(ひとがた)が頒布(はんぷ)されるのでいただいてくる。

②いただいた人形に住所、氏名、生年月日を書き、罪・穢れが人形に移るように念じながら全身を撫でる。最後に人形に息を吹きかける。

③人形と※御初穂料を、人形と一緒にいただいた封筒に入れて6月30日午後4時30分までに神社にお納めする。そのときに『大祓御札』または『大祓御札と特別御守り』をいただき、御札は玄関や部屋の戸口に貼る。

※御初穂料:1人500円納の場合は『大祓御札』をいただく。1人1,000円以上納の場合は『大祓御札と特別御守り』をいただく。

④6月30日午後5時より大祓式を斉行し参列者のお祓いと茅の輪くぐりを行う。

以上ですが、今年は所用の為大祓式に参加できませんので少し早めにお納めしてきました。なお、「大祓式」は6月30日に行われる「夏越しの祓」と12月31日に行われる「年越しの祓」があります。しかし年末は何かと多忙なため多くの神社では「夏越しの祓」のみが行われているようです。

 

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≪ 重 要 ≫

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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