笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

加速する温暖化(4/5)

加速する温暖化の4回目です。最悪なシナリオ そして私たちは何をすべきかを考えてみましょう。本当に最悪のシナリオ通りになったら怖すぎます。(前回のリンクを貼る)

≪最悪なシナリオ そして私たちは何をすべきか≫

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写真一番上は第一段階なのですが、北極の氷が解け始めています。本来氷は白いので太陽光を反射して地球の表面を温まり難くしています。しかし、氷が解け始めると地表から白い部分が無くなるため、輻射熱が吸収され始め、さらに北極の氷も徐々に減っていきます。ただし、北極の氷はほとんどが海中にあるため、単に氷が解けるだけで海水面の上昇はありません。お酒を飲まれる方はお分かりと思いますが、コップの中に氷とお酒を入れた後に氷が解けてもコップからお酒がこぼれることはありません。氷が解けても体積が変わらないからです。北極に大陸はありませんので、コップの中の氷が解けるのと同じ状態で海水面の上昇にはならないのです。今、北極の氷が解けている原因は、暖められた海水が氷の下に流れ込んで、その暖かい海水の熱で氷が解けているといわれています。

第二段階はシベリアの永久凍土が解けだす問題です。本ブログの前々回で2回目(2/5)に永久凍土が解けてメタンガスが排出され、温暖化が加速されると言いましたが、この写真の場合はメタンガスが地下で膨張し「メタンガス爆発」を起こして地表に穴が開いています。穴の横には小さくて見難いのですが、人が写っていますのでこの穴の大きさを想像してください。穴は巨大なクレーターに見えますが、実は地下のメタンガスが爆発して下から噴き出したために開いた穴なのです。シベリアの各地ではこのような爆発の穴が17個見つかっており、大量のメタンガスが排出されたものと考えられます。さらに、前々回(2/5)にお話しました未知のウイルス「モリウイルス」も出てくるのではないかと危惧されています。

第三段階で、北半球の変化が南半球まで波及してくると、赤道近くにある南米のアマゾンやアフリカの熱帯雨林で高温と乾燥により火災が起き、樹木が焼失して草原地帯になってしまいます。すると、森で蓄えられていたCO2が一気に排出される他、森林がなくなりますのでCO2の吸収源もなくなります。

第四段階で最後の段階になります。今度は南極の氷が解け始め、棚氷が海中に下りてくるわけで、これが起きると大変なことになります。どういうことかといいますと、陸の上にあった氷が海の中に落ちるという事で、海水面の上昇が始まります。どんどん南極の氷が解けて海中に落ち込み海水面が上昇してくると、各地で標高の低い所から海水で埋まり始め、東京の半分は水没してしまいます。当然私たちの住んでいる蕨も海水で埋まることになります。また、熱波の影響でアスファルトも溶けてしまうことが考えられ、このような状況になることが最悪なシナリオになります。

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私たちが今考えなくてはならないことに、アインシュタインの言葉があります「悪い行いをする者が世界を滅ぼすのではない。それを目にしながら何もしない者達が滅ぼすのだ。」と言っています。我々は今地球温暖化に向けて、一人ひとりが「良く分からないな」「俺たちはどうせ先が短いから」と言っているのではなく、自身の行動変容をしなくてはなりません。自分たちが行動変容をすることによって孫たちの未来に綺麗な地球を残しておく、孫が私たちの行動を見ることによって学習する。このような行動変容が必要なのではないかと思っています。

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イギリスのバーナード・ショーという有名な劇作家は「人類同胞に対する最大の罪は、彼らを憎むことではなく、無関心であることだ。それこそ非人間性の本質である。」と書いています。無関心であるという事が悪いことであると言っていますが、ようするに「難しいからもういいや」「分かんない」と言って無関心になりがちです。しかし、一つひとつ自分で出来ることを考えていくと、何かできることが思い浮かぶのではないかと思っています。

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今までのお話をまとめますと、化石燃料を使って発電をしたり、車を走らせて豊な生活を享受し、その結果人口爆発が起きる。そしてプラスチックごみが増加しててCO2も増える。CO2が増えると気温が上昇して北極や南極の氷が解け、空気中の水蒸気が増加し熱帯雨林が消滅してしまう。このようなサイクルの中で私たちが出来ることは「CO2を増やさないようにする」「増えたCO2をどうやって回収するか」これらが大きな役割をになっています。増えたCO2を回収することは個人では難しいため、大企業や国にお願いするしかありません。しかし「CO2を出さない」「出す量を減らす」というのは我々一人ひとりが行わなくてはいけない問題です。

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最悪のシナリオは御免被りたいもの。 「悪い行いをする者が世界を滅ぼすのではない。それを目にしながら何もしない者達が滅ぼすのだ。」アインシュタイン。「人類同胞に対する最大の罪は、彼らを憎むことではなく、無関心であることだ。それこそ非人間性の本質である。」バーナード・ショー。素晴らしい言葉ですね。しかし、悲しいことに我々がこれを出来ないからこの言葉が素晴らしく思えるのでしょうね。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第8回は3月10日(木)に、「頼朝と義経(栄光と確執)」と題し、笑楽日塾塾生が解説してくださいました。笑楽日塾のオンライン公開講座は今回で全て終了しましたが、最終回の模様は蕨ケーブルビジョン㈱のウインクパラダイスで4月8日~4月14日まで1日2回(10時~、及び20時~)放送されます。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれませんのでご承知おきください。

なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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