笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第3回公開講座「私たちの暮らしと地球温暖化1/8」

例年ですとノーベル物理学賞の授賞式は12月にスウェーデンの首都、ストックホルムで盛大に行われていましたが、ノーベル財団は今年の授賞式は新型コロナウイルスの影響を考慮し、メダルなどの授与は去年同様に受賞者が居住する国で行うことを発表しました。地球温暖化予測のための大気海洋結合モデルが評価され物理学賞に決定した、日本人の物理学者真鍋淑郎博士と奥様は舞踏会で踊られるのか、失礼ながら心配と楽しみにしていたのですが残念ですね。それにしてもコロナには困ったものです。

コロナとは直接関係ありませんが当ブログも今回101回目に突入しましたので、12月は環境月間として2019年に開催した公開講座「私たちの暮らしと地球温暖化」をとりあげます。

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当笑楽日塾では2019年10月6日(日)蕨市の旭町公民館に於いて「私たちの暮らしと地球温暖化」と題し、アクティブシニアの地域デビューを後押しする「埼玉県 環境アドバイザー」や「環境省 地球温暖化防止 コミュニケーター」等でご活躍されている前田則義様に、地球温暖化に関する問題点をお話しいただきました。この後8回に分けて週2回の投稿を予定していますが、今回取り上げる講演は2019年10月に行われたものですのでご考慮ください。

≪環境公開講座 開会の辞:司会者≫

今年の夏も猛暑・酷暑になり昨日も30℃を越える非常に暑い日になりました。今日も少し熱くなりましたが夏は暑くて当たり前というフレーズも、命に係わる危険度が増す現在では的外れになってきました。

これが地球温暖化によるものだということを完全否定する方は少ないでしょう。その地球温暖化対策という国連の持続可能な開発目標、いわゆるSDGs(Sustainable Development Goals)にも繋がる大きなグローバルイシュウ(地球的規模での解決が必要な問題)を前にして市民一人一人が自分の暮らしの中で何ができるのか。日々この問題に取り組んでいる専門家のお話を伺うことにより我々一人ひとりがこの問題の意識を高め、暮らしの中で一歩を踏み出す機会になればと考えこのような講座を企画いたしました。それでは開会にあたりまして笑楽日塾の塾長荒井貞夫より挨拶をお願いします。

≪開会挨拶:笑楽日塾塾長 荒井貞夫≫

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皆様こんにちは、笑楽日塾の荒井でございます。今日はお忙しい中この環境講座にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

先ほど司会者から3回目の公開講座との話しがありましたが、1回目は今年3月に中山道の話を歴史と文化ということで開催させていただきました。2回目は8月の蕨市市政施行60周年を記念した講演会とシンポジウムでした。3回目となる今回の公開講座は今年の春から準備をしておりましたが、会場の手配等に手間取り今日の開催に至った次第です。たまたま、今この時期に世界中が環境問題に盛り上がっています。その1つとして9月23日の国連環境デイで77ヶ国の首脳が2050年までにCO2の排出をゼロにするという宣言をいたしました。残念ながらこの場に世界の2つの大国が入っていません。1つはアメリカで、もう1つが日本です。アメリカには『あれはフェイクニュースだ。信じるな。無視しろ。』と言っている人がいます。もう1つは我が日本で、先日小泉進次郎環境大臣がニューヨークまで行って総会に出席しましたが、何ら成果もアピールすることもなかったとジャーナリストから批判されています。しかし日本には日本の事情があって2011年に原子力発電が停止したため、今はどうしても火力発電に頼らざるを得ません。経済産業省によると『これからは風力発電太陽光発電等の自然エネルギーを利用する』『火力発電を減らす等の努力をするとともに、2050年には間に合わなくても原発に頼らない政策を前向きに進める』と、政府として誓っています。私は環境問題に素人のため詳しいことは分かりませんが、今日は埼玉県環境アドバイザーの前田様が分かりやすく解説してくださいますので是非ご期待ください。一緒に学びたいと思いますのでよろしくお願いします。

≪講演者紹介:司会者≫

それでは講演者前田則義様のご紹介をいたします。前田様は会社にお勤めのときに環境問題に係わっておられた関係で、環境の問題に関心を持たれて現在に至っておられます。現在は埼玉県の環境カウンセラー協会に所属され、環境省の環境カウンセラーや埼玉県の環境アドバイザー・環境省地球温暖化防止コミュニケーター等、環境の専門家としてご活躍されています。

2年前に埼玉県の共助社会づくり課が中心となって立ち上げた『地域デビュー楽しみ隊』というアクティブシニアのための組織が出来、私はその地域デビュー楽しみ隊に前田様と共に参加してお知り合いになった次第です。今日は自分事として環境を考える機会にしたいと思いますのでよろしくお願いします。

それでは講演に入らせていただきます。前田様よろしくお願いします。

≪講演:埼玉県環境アドバイザー 前田則義様≫

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皆さまこんにちは、只今ご紹介をいただきました前田と申します。本日はよろしくお願い致します。

最初にこのような素晴らしい機会を作っていただきました笑楽日塾荒井塾長様、笑楽日塾の皆様に熱く感謝申し上げます。ありがとうございます。

さて先ほど塾長もお話しされていましたように、先月末には国連の温暖化対策サミットが開催され、スウェーデンの16才の少女グレタさんが各国の代表を前に涙の演説をされたことをご存じと思います。私は彼女の演説の全文を読みましたが、まさにその通りで『若いのにさすがだ』と思いました。おそらく皆様も同じように感じられたことと思います。

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さて本日のテーマは『私たちの暮らしと地球温暖化』で、流氷に乗って流される白熊君の絵を用紙しました。私はこれからご覧いただくスライドの内容を勤務会社内の環境教育でかなり使っていましたが、その内容は日毎に新しいものに変わっています。今回は今年3月に環境省が改訂した最新バージョンのものをご覧いただきますが、グレタさんが話された講演の裏付けの話にもなります。

私の話は皆様に少し厳しい内容になると思いますが決して将来に悲観することはありません。人には解決する知恵があります。また温暖化と聞くと他人事と考える方も大勢おられます。今日のお話を聞かれた皆様は自分事として考えていただき、本日から皆様の出来ることを是非実践していただきたいと思います。

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それではスライドを切り替えると変な数字が出てきました。

Q:これが何かお分かりになりますでしょうか。

荒井塾長:埼玉県熊谷市の温度ではないでしょうか。

A:講師、前田則義様:今塾長が正解を答えられました。この数字は昨年の7月23日(大暑の日)に日本で最高気温を記録した熊谷市の気温です。

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日本経済新聞によりますと『埼玉・熊谷市で41.1度、観測史上最高 東京・青梅40.8度』 2018/7/23 13:20 (2018/7/23 18:03更新)

一年で最も暑さが厳しいとされる「大暑」の23日、日本列島は引き続き広い範囲で高気圧に覆われ、午後2時23分に埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高となる41.1度を記録した。午後1時29分には東京都青梅市で都内初の40度超えとなる40.8度を記録した。午後1時40分に岐阜県多治見市でも40.7度を記録するなど、各地で猛烈な暑さとなった。

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国内の過去最高は2013年8月の高知県四万十市の江川崎で観測した41.0度で、東京都内の過去最高は04年7月に東京都心と練馬区で観測した39.5度だった。午後5時までの主な各地の最高気温は、甲府市が40.3度、埼玉県寄居町群馬県桐生市が39.9度。東京都心は39.0度、名古屋市39.6度、大阪市37.2度だった。(出典:日本経済新聞2018年7月23日より一部抜粋)

熊谷市の最高気温41.1℃は5年前に記録した高知県四万十市の41.0℃より0.1℃上がっただけですが、実はこれは大変なことなのです。今年は10月になっても30℃越えの日があり、毎日が暑くて大変ですね。

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私は今コミュニケーターのバッジを付けていますが、コミュニケーターになったきっかけは勤務していた会社で20年近く前から環境問題に係わっていたことです。すると今私たちが何を行わなければならないかということが分かってきました。ご覧のスライドにはブルーの文字で書いてありますが『次世代の子供たちが、この地球でいつまでも暮らせるよう私たちが今出来ることを、多くの方にお伝いしたいと思います』ということで、子供たちに未来永劫この地球を残したいということです。

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長くなりますので、本日から8回分けて投稿いたします。なお、次回は11(土)に「私たちの暮らしと地球温暖化」をお送りしますのでご期待ください。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

また、11月11日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第4回「日本人だから知っておきたい箸のマナー」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は12月10日(金)~12月16日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第5回は12月9日(木)20時より、「新幹線電車発祥地はどこですか」と題し、当笑楽日塾塾長荒井貞夫が「57年前にいきなり時速210kmを実現して世界をアッと言わせた夢の超特急・新幹線電車の発祥の地は何処か、新幹線電車が作られた工場は何処にあったのか、新幹線電車の工場は、何故その場所だったのか。新幹線の開発者・十河信二国鉄総裁と島技師長はなぜ開業式に出席出来なかったのか」など隠れたエピソードをご紹介いたします。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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