笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第14回オンライン公開講座「環境にやさしい緑のカーテン1/3」

2021年9月9日(木)笑楽日塾 オンライン公開講座 PartⅡ第2回「環境にやさしい緑のカーテン」が開催されました。講師には「埼玉県環境アドバイザー」、アクティブシニアの地域デビューを後押しする「地域デビュー楽しみ隊隊員」、「つるがしま緑のカーテン市民実行委員会(愛称:みどりかぜ)」等でご活躍されている前田則義様をお迎えし、様々なボランティア活動に参加され「緑のカーテン」の普及を広めながら、人生100年を楽しむ生き方をお話していただきました。

世の中的には『日本人の物理学者真鍋淑郎博士が嘗て発表していた「地球温暖化予測のための大気海洋結合モデル」が評価され、ノーベル物理学賞受賞が決まった』とのニュースで盛り上がっています。前回投稿分で前田様講演の「環境にやさしい緑のカーテン展覧会告知」でも、地球温暖化を憂慮されているお話が載っていますので是非ご覧ください。

≪荒井塾長挨拶≫

f:id:jiajiawarabi:20211017111921j:plain

皆様こんばんは。笑楽日塾の荒井貞夫でございます。今夜はオンライン公開講座にご参加いただき誠にありがとうございます。オンライン公開講座の開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。このオンライン講座を始めましたきっかけは、私たちはこれまで毎月一堂に会して楽しく談笑したり、切れ味の良いいろいろな角度からの意見を発表したり、時には公民館を借りて公開講座を開催したりしてまいりました。しかし新型コロナウイルス感染拡大防止のため、そういう催しが出来なくなってしまい、昨年の8月からはオンライン公開講座を毎月1回開催してまいりました。

この講座を蕨ケーブルビジョンで取り上げてくださり、毎月放送しているところでございます。今夜の講座は10月1日から放送されます(注:10月7日で終了しました)。「蕨ではこういう講座をやっているよ」ということが市民の間に広く知れ渡るようになりましたが、これも蕨ケーブルビジョンのお力のお陰と深く感謝しております。

さて、笑楽日塾では自宅に居ながら参加できるオンライン講座を昨年の8月から始めまして、今年の7月で1年が過ぎました。8月からはPartⅡとして開催し、今夜は第2回目でございます。このオンライン公開講座コロナウイルスで日々の行動を制限され、ストレスが高まっている皆様の気分を少しでも明るくしてくれることを願い、またこのコロナ感染が1日も早く収束してくれることを願ってオンライン公開講座PartⅡの第2回目の開催の挨拶と致します。

さて、今夜は環境にやさしい緑のカーテンと題しまして「埼玉県地域デビュー楽しみ隊」の隊員であり「つるがしま緑のカーテン市民実行委員会(愛称:みどりかぜ)」の代表でもあります、鳩山町の前田則義さんが「夏の暑い日差しを和らげ、エアコンの省エネやヒートアイランド現象対策に効果がある」といわれる「緑のカーテン」について解説してくださいます。今地球上のあちこちで大水害や大干ばつ・山火事が増えています。埼玉県環境アドバイザーの前田さんのお話は地球環境改善への一歩になるものと存じます。ご期待ください。

≪前田則義様講演≫

f:id:jiajiawarabi:20211017112044j:plain

皆さま今晩は。私は一昨年当笑楽日塾の公開講座でお世話になりました前田でございます(注:このとき の講座内容は後日記事にします)。その節は大変お世話になりましてありがとうございました。また、本日はご受講いただきまして大変ありがとうございます。私は地域活動をいろいろやっておりますが、今回はその中から「環境にやさしい緑のカーテン」についてお話しいたします。なお、最後に楽しいお知らせがございますのでごゆっくりご覧ください。

さて、環境にやさしい緑のカーテンとは何かご存じでしょうか?夏の暑い日差しをゴーヤや朝顔等の植物を育て、暑さを防ぐために作った自然のカーテンのことです。このカーテンは植物の蒸散作用を活用したもので、遮熱効果があります。エアコンの使用時間を短縮できますので省エネになり、まさにお財布にも優しいカーテンです。

f:id:jiajiawarabi:20211017112134j:plain

この写真は昨年、我が家の南側に作ったゴーヤのカーテンです。カマキリ君も遊びに来てくれました。カマキリ君の右に咲いている黄色い花はゴーヤの雄花になります。その下に2枚の写真がありますが、これはゴーヤの雌花になります。雄花と雌花にはちょっと違いがあります(注:詳しくは11月3日投稿の質問コーナーで紹介します)。

それでは現役時代の私の仕事のご紹介と、私がいつも考えていたことをお話しいたします。私は印刷会社の工場で環境マネジメントシステム(ISO14001)の事務局を担当しており、いつも「環境問題で困っている人がいたら何とか解決してあげよう」と考えていました。また、企業市民の一人として「地元の鶴ヶ島市で何か社会貢献をしたい」とも考えていました。

私が緑のカーテンに取り組んだきっかけをご紹介いたします。工場の裏手に従業員用の立体駐車場がありますが、ある夏の暑い日に仕事を終えて帰宅される女性社員さんから「車内が日差しで暑くなっているので、エアコンをつけて冷やしてからでないと乗ることができない」との相談を受けました。ガソリンを無駄に使用するし環境に悪いこともあり、すぐに「解決策はこれだ」と頭に浮かびました。既に緑のカーテンの効果は知っていましたので、上司に報告してテスト品を作成。私は工場緑化について「屋上緑化」「壁面緑化」等を調べていた経緯があり、これが大変役立ちました。

f:id:jiajiawarabi:20211017112230j:plain

次に私が勤務していました鶴ヶ島工場をご紹介いたします。工場は富士見工業団地の一角にあり、この工業団地は鶴ヶ島市川越市坂戸市にまたがる場所にあります。

女性社員さんから相談された立体駐車場は工場の裏手にあり、ご覧いただいている写真は駐車場の東側になります。上司に報告し、カーテンの試作品を作りました。右側の緑の輪の部分がカーテンの試作品です。

f:id:jiajiawarabi:20211017112304j:plain

拡大写真を見ていただきますとこんな感じになります。記念すべき試作カーテンの1面の大きさは高さ4m×幅1.8mで、2006年10月に完成いたしました。この1面はオカメヅタを挿し木で増やして植え、水やりを容易にするために地植えにしました。

緑のカーテンの良さは分かっていましたので、鶴ヶ島市へ展開するため当時の「つるがしま環境ネットワーク」定例会議で、緑のカーテンについて報告いたしました。この定例会議というものは市と市民の皆さんと事業者で構成されており、この会議で私は「緑のカーテンは市民のできる温暖化対策の一つのツールとして重要である」と強調致しました。

2番目には鶴ヶ島市役所で、環境講座「緑のカーテン」を2007年3月まで開催いたしました。市でも緑のカーテンについてかなり関心を持っていただき、2007年4月に鶴ヶ島市は「環境基本計画」事業として、緑のカーテンを取り入れてくださいました。これは、私たちの小さな運動を市が高く評価し、基本計画に組入れてものと今でも感謝しております。

次に工場の立体駐車場に本格的なカーテンを作成いたしました。地植えにするために社員の皆さんの協力を得て穴掘りを行っています。穴掘りは、土の中に石が多く含まれていたためなかなか大変な作業になりました。

f:id:jiajiawarabi:20211017112426j:plain

この写真は2008年頃に完成したカーテンですが、植栽品はオカメヅタ、ゴーヤ、西洋朝顔、ヘチマ、キュウリ等で、カーテンの大きさは高さ4m×幅28mで、大変大きく育ちました。

f:id:jiajiawarabi:20211017112509j:plain

次にカーテンの裏側をご覧いただいています。1階は女性の駐車場になっております。ご意見をいただいた女性から「真夏時も車の中でムッとする暑さがなくなりました」という嬉しいお言葉をいただきました。

キュウリとかゴーヤ・絹サヤ等の収穫物は社員食堂に提供して皆さんに食べていただきました。つまり、このカーテンは美味しいカーテンでもあるわけです。

f:id:jiajiawarabi:20211021164606j:plain

写真の左上をご覧ください。シールが貼ってありますが、ここには「鶴ヶ島工場産きゅうりです」と書いてくださいました。食堂の料理長さんが気を使ってくださったもので、従業員の皆さんに知っていただいたことに大変嬉しく思いました。

f:id:jiajiawarabi:20211017112814j:plain

私達は鶴ヶ島工場のカーテンで採れたヘチマや西洋朝顔の種を市の生活環境課に提供いたしました。生活環境課では種を綺麗な子袋に入れて準備してくださり、環境シンポジウムに来られた皆さんにお配りしました。右側の写真に見られるラベルには「進む地球温暖化にストップを」と、大変大きな内容の見出しを付けて用意してくださり、誠にありがたく思いました。

f:id:jiajiawarabi:20210817163627j:plain

以上が「環境にやさしい緑のカーテン」の1回目です。 何時の頃かは忘れましたが、「東京の板橋区役所ではゴーヤのカーテンを作って庁舎内の気温を下げている」という話を聞いたことがありました。当時「緑のカーテン」と言ったか否かは覚えておらず、大して気にすることもありませんでしたが、今になって思えば、地球温暖化対策のパイオニアとして大変な役割を担っていたんですね。今では真鍋淑郎博士のノーベル物理学賞受賞で地球温暖化問題がクローズアップされています。板橋区役所は当時とすると画期的な事を行ったものと思います。

f:id:jiajiawarabi:20210619185158j:plain

f:id:jiajiawarabi:20210817163836j:plain

現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

また、10月14日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第3回「海外コンサルタント生活 タイ、カンボジア編」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送されます。放送日は11月5日(金)~11月11日(木)までで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

f:id:jiajiawarabi:20211007171247j:plain

f:id:jiajiawarabi:20211007171307j:plain

オンライン公開講座Part-Ⅱの第4回は11月11日(木)20時より、「日本人だから知っておきたい箸のマナー」と題し、一般社団法人アドバンスト・ビジネス創造協会 常務理事 事務局長 岩田好廣様が、私たちが毎日使っている箸について、箸の歴史から箸のマナーのタブーなど、私たちが知らない世界を紹介してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

span.author.vcard{ display:none; }