笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風⑯

2022年11月2日投稿分「笑楽日塾だより シニアの風⑮」の続きになります。

シニアの風も今回で16回目の投稿で26編目になりました。シニアの風には笑楽日塾塾生が硬軟様々な思いを書かれており、それぞれの多彩なお話しに敬服しっぱなし。今回はご自身が趣味として活動している街歩きの中から秋津から東久留米へ、シニアの街歩きを紹介してくださいました。

なお、この記事は笑楽日塾だより2020年10月号にコラムとして載ったものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員が持ち回りで書いています)。

 

「秋津から東久留米へ、シニアの街歩き」

秋の一日、毎月1回「ハイキング」や「街歩き」などしていた友人と、コロナ禍の中、しばらく出かられなかった街歩きを計画した。10月13日(火)、友人の提案のコース(秋津から東久留米まで)で決まった。この日はとても天気の良い日で、オンライン講座も終わってほっとしたこともあってのんびりと歩くことができた。

JR武蔵野線新秋津駅で待ち合わせ、そこから西武線秋津駅まで移動、昼食を調達して、いよいよ出発。秋津駅から続く商店街は短く、すぐに住宅街の道となっていた。志木街道を渡ると緑が濃くなり、左右に畑が広がり始める。東京とは思えないほどのどかな風景が目の前に広がっていた。(サツマイモ畑かな?)

国立ハンセン病資料館は、ハンセン病の正しい知識の普及を目的にした施設。玄関前に立つ巡礼姿の親子の像が、松本清張原作の映画『砂の器』のワンシーンを思い出させる。受付で声をかけると、入館は現在予約制になっているとのこと。がっかりしていると調度キャンセルが2人いたので入館させてくれた。15分ほど石井正則写真展「ハンセン病療養所の現在を撮る」を見学した。ハンセン病問題と療養所に関する詳細な解説もあってよく理解できた。

資料館を後に、真新しい住宅が立ち並ぶ住宅地を抜けて野火止通りへ、通りの名にもなっている野火止用水は、明暦元年(1655)に川越藩松平信綱が造成した小平の玉川上水と志木の新河岸川を結ぶ用水路。木立に隠されて歩道からは見えないが、通りの南側に用水路が通じている。

用水路を渡り、本村小学校の脇から歩道橋を渡れば下里本邑(むら)遺跡公園の入り口。一見しただけでは街の小さな公園だが、旧石器時代から平安時代にわたる生活跡が発見されたところで、当時の指導者の墓と考えられる方形周溝墓も残されている。本村小学校前歩道橋には、生徒たちが描いた下里本邑遺跡の絵がタイルで敷き詰められていた。資料館がないか、友人が東久留米市役所に電話をかけて聞いてくれた。近くに資料館があるということで、探していると近所のおばさんが「マンションの間にありますよ。」と教えてくれた。

合川の遊歩道を歩いて行くと、途中所々に湧水が流れている。神明山公園から南沢水辺公園へと続く。水辺公園は「東京の名湧水57選」に選ばれている。南沢緑地と落合川に挟まれた段丘の上に立つ南沢氷川神社は、平安時代に湧水守護神として祠を建てたのが始まりという古社。緑が多い境内に朱塗りの社殿が映える。湧水がいたるところに流れているので、この辺の川や用水はとても綺麗で蕨に住んでいる私としては大変羨ましい限りだった。

この先は再び静かな住宅街。降馬橋の下を流れる黒目川には川岸の自然が残り、カモの姿が見られた。

小金井街道沿いに立つ地蔵尊は明和5年(1768)の建立になっている。台座には「右大山道」「左江戸道」と刻まれている。道の分岐点にはよく石碑や地蔵、庚申塔などが置かれている。

氷川神社のすぐ近くに、780年余りの歴史をもつ古刹、多聞寺がある。嘉永5年(1852)に造営された総欅切妻造りの四脚門で、軒下に施された彫刻が美しかった。

以上

シニアの風の中から第26編「秋津から東久留米へ、シニアの街歩き」をご紹介しました。手紙を書くときの時候の挨拶に10月は「秋冷の候」があります。まさに、郊外の探索にはぴったりの時期。ハイキングや街歩きで健康の増進に努めましょう。

 

ここからは前回に続き二十四節気と七十二候です。

今年の1月6日から始まった二十四節気のひとつの「小寒」も明日(1月19日)で終わります。20日から2月3日の間は「大寒」に変わり、文字通り1年で1番寒い時期。

七十二候も1月15日~19日の間は「雉始雊(きじ はじめて なく)」で、雄の雉が鳴き始めるころとか。また、20日~24日の間は「款冬華(ふきのはな さく)」に変わり、蕗の薹(ふきのとう)がつぼみを出す頃になります。植物は人の体感よりも少し早めに季節を感じているようです。

 

なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。

 

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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