笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風⑩

2022年7月13日投稿分の笑楽日塾だよりに書かれたコラム「シニアの風⑨」の続きで10回目になります。

シニアの風も今回で10回目の投稿で20編目になりました。笑楽日塾塾生が硬軟様々なお考えを書かれており、それぞれの多彩なお話しに敬服しっぱなし。今回は終戦記念日(8月15日)が近づいてきましたので「戦争と災害の証人・地図」終戦記念日に想う~≫を取り上げてみました。これを機会に皆様が戦争の悲惨さをお考えいただけたら嬉しく思います。

なお、今回の記事は2019年に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員が持ち回りで書いています)。

第19篇:「戦争と災害の証人・地図」終戦記念日に想う

故人曰く「地理を知らずして政治を語るなかれ」、現在では「地政学を知らずして平和や戦争を語るなかれ」 であろう。地理(地形、地質、気象、植生、資源等)を図にしたものが地図で、地理学と政治学を併せて地政学となる。

1941年(昭和16)開戦の大東亜戦争(日本が閣議決定したものをGHQが太平洋戦争と改称)は、最終的に東京や各地での空襲、沖縄の地上戦、広島・長崎の原爆投下と悲惨な結果を招いた。特に「大東亜共栄圏構想」のもとに、東南アジア諸国への戦線拡大により多くの戦没者を出した。約310万人、遺骨収集もままならず、未だに約120万人が外地に眠っている。俗に言う「遺骨無き骨壺」で、筆者の父もフィリピン・ルソン島キャンガンの何処かで眠っている。これらのことは、歴史の証人として多くの古地図が物語っている。

戦争を語る人が少なくなった今日、今年も各地で地図と写真、資料を駆使して語り継ぎをしている。しかし、今も懲りずに世界各地で戦争をしている。地政学上からの覇権争いである。世界情勢はユーラシアランドパワーとシーパワー、即ち陸・海・空軍の時代から、サイバー、人工衛星、宇宙軍による、エアパワー、スペースパワーの争いとなり、無人機やロボットの戦いになった。憂いていても仕方ない、出来る限り戦争の悲惨さを語り継いでいかねばならぬと思う。

以上、シニアの風の中から第20編「戦争と災害の証人・地図」~終戦記念日に想う~をご紹介しました。

今回のコラムを担当された塾生は自著「古地図は歴史の証言者」の中で「21世紀を迎えた今日、人間は相も変わらず世界各地で戦争をしている。19~20世紀にかけて、あれだけ戦争をしたのに懲りていない。」と嘆かれておられます。

戦争のない世界を望むのは無理なのでしょうか。

 なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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