笑楽日塾では2021年4月8日(木)に第9回オンライン公開講座「ビールの話」を開催し、多くの方にご参加いただきました。
現役のビール会社社員で当笑楽日塾塾生が「ビールの話」と題し、大河ドラマで話題の渋沢栄一氏との関わりやビヤホールの歴史、ご家庭でビールの美味しい飲み方について解説してくださいました。今回は私も大好きなビールのお話しで、一言も聞き逃すまいと必死に食いついて(飲みついて?)いました。コロナ禍では外飲みも容易ではありませんので、家飲みが美味しくできるのは嬉しいですね。今回も4回に分けて水曜日と土曜日にご紹介します。
≪荒井貞夫塾長挨拶≫
皆様こんばんは笑楽日塾の荒井でございます。4月に入って非常に感動的な話が2つございました。1つ目は池江璃花子選手が4月4日に100mバタフライで大活躍して、オリンピックの出場を決めました。もう1つは同じ日にアメリカの大リーグで大谷翔平選手が、2番ピッチャーの2刀流で出場して大活躍をしました。日頃コロナのせいでなんとなく縮こまっていた心が、突然伸び伸びしたような明るい感動を得ることができました。しかし、一方では緊急事態が先月22日に解除されたものの、皮肉なことにその後はドンドン増えて、今日も大阪で新記録とか、東京でも545人とかで、大変な数の感染者が出ています(注:4月8日時点)。
益々我々は身を縮めてしまい、漠然とした不安やどこかに行きたくても行けない。行ってはいけない。人の目もある。このような不自由な日々を耐えていかなくてはならない。そういう辛い世の中にあって今夜もこうしてオンライン講座にご参加いただき、誠にありがとうございます。
今夜はビールのお話しでございます。これから夏に向かって生ビールが非常に美味しくなります。ビールの歴史やNHK大河ドラマで放送されている埼玉県深谷市の有名人の名前が出てくるお話を、現役のビール会社の営業マンでもある笑楽日塾の塾生に語っていただきます。非常に面白い有益なお話しでございますのでご期待ください。
私は笑楽日塾の塾生の中で一番年が若いという部類だと思います。また、埼玉県出身の渋沢栄一さんが嘗て会長を務められたビール会社に勤めております。
今日は何か話せということでございましたので、最初に今なにかと話題になっております渋沢栄一さんとサッポロビールの関わりを年代順にお話しさせていただきます。そんなに専門的な話ではないのかも知れませんけども、気楽に聞いていただければと思いますのでよろしくお願いします。
1869年(明治02年)渋沢栄一29歳:北海道に開拓使が設置されました。
1876年(明治09年)渋沢栄一36歳:開拓使麦酒醸造所が開業しました。これがいわゆるサッポロビールの前進ということになります。
1877年(明治10年)渋沢栄一37歳:冷製札幌ビールをサッポロビールの第1号目の商品として発売しました。写真の黒い四角は開拓使の旗で、黄色の楕円はサッポロビール第1号商品に貼ったラベルです。
1886年(明治19年)渋沢栄一46歳:1869年に設置された開拓使というのはいわゆる公の組織だった訳ですが、この時に官営のビール事業を民間に払い下げることになりました。
1887年(明治20年)渋沢栄一47歳:民間のビール会社札幌麦酒会社が設立され、渋沢栄一さんが委員長に就任されました。委員長という言い方ですが、いわゆる代表のことです。
1893年(明治26年)渋沢栄一53歳:札幌麦酒株式会社に社名変更しました。
1894年(明治27年)渋沢栄一54歳:渋沢栄一さんが取締役会長に就任しました。
1906年(明治39年)渋沢栄一66歳:今でいうところのサッポロビールとエビスビール・アサヒビールが一緒になって大日本麦酒株式会社を作り、渋沢栄一さんが取締役に就任されました。
1909年(明治42年)渋沢栄一69歳:渋沢栄一さんが取締役をご退任されました。1887年47歳の時に現在のサッポロビールが民間企業としてスタートし、委員長に就任されてから約20年の永きに渡り当社の経営にご尽力を賜りました。
次に渋沢栄一氏の人となりを少しご紹介します
渋沢栄一さんは埼玉県深谷市血洗島で1840に生まれ、1931年に91歳で亡くなられました。当時としては非常に長寿な方で、江戸・明治・大正・昭和と4つの時代を跨いで生きられた方です。
私が勤務するサッポロビールを含め500社以上の会社を立ち上げられた他、学校創立や病院設立など社会事業にも大変大きな貢献をされています。また、論語と算盤という有名な本を書かれていますが、この中には当時ヨーロッパから伝えられていた「経済を豊かにするには道徳よりもお金儲けを重視しなければいけない」という考え方を真っ向から否定しておられるように思います。
渋沢さんは2024年に新一万円札の顔になりますが、過去にも千円札とかに登場する話はあったようです。しかしお髭を蓄えていらっしゃらなかったので採用されなかったということです。「髭が無いと偽造されやすいから」という理由だったそうです。なお「今後はキャッシュレス化が進むため日本国最後の一万円札になるのではないか」という噂もあります。
以上が第1回目で渋沢栄一さんに関するお話しでした。お髭が無かったのでお札の顔にならなかったなんて面白いですね。次回は≪ビヤホールの歴史≫についてお話していただきます。
現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。
4月8日(木)に行われた第9回オンライン公開講座「ビールの話」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で、明日5月13日(木)まで放送中です。ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第10回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。
また、第10回オンライン公開講座は明日5月13日(木)20時より、一級建築士とマンション管理士の資格を持つ当笑楽日塾塾生が「マンションの話題」と題して「マンションの老いるショック/老朽マンションの問題」について解説してくださいます。
なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。
≪ 重 要 ≫
本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。