笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

第5回オンライン公開講座「弓道の真善美」(第1回)

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2020年12月10日(木)20時より、笑楽日塾の塾生が講師を務める第5回オンライン公開講座弓道の真善美」が開催され、日本人の精神文化に深い影響を与えた弓道の神髄について様々な角度から、スライドや動画を使って大変分かりやすくお話しくださいました。

以下は塾生による講演録ですが、今日(13日)から16日まで4回に分けて投稿しますので是非ご覧ください。

f:id:jiajiawarabi:20210111220250j:plain初めに私がなぜ弓道を習い始めたのか、弓道の履歴及び当時の映像をお見せしながら「射法八節」「弓具の説明」最後に「弓道の真善美」へ進みたいと思います。

なぜ弓道を始めたか。サラリーマン時代に所属していた情報システム部で、システムの入れ替えなどでは毎月100時間を超える残業と徹夜の繰り返しでした。精神的・肉体的にも疲れきっていたときに、出勤の途中、朝露に濡れて元気よく風に吹かれていた猫じゃらしを見つけ、自分に対して何か心にむなしさがわいてきました。『このままではだめだ、心に栄養が行き渡る何かをしなければ』と感じ、平成4年に蕨市の北町体育館3階にある蕨市弓道連盟に入会しました。

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入会したのは平成4年4月、45歳。ちょっと晩生の新人ですが、入会後半年は的に向かって矢を射ることは許されませんでした。理由はこれからお話しする「射法八節」や「所作」を理解し、淡々と動作が出来るまでは巻き藁と言って藁で出来た大きな的に向かい「行射」の練習をし、昇段試験も先生から『そろそろ受けなさい』と言われるまでは勝手に受けることは出来ません。許しを得ることが出来たら審査申込書に必要事項を記載し先生のコメントを添えて埼玉県弓道連盟に提出します。

審査での実技は基本5人1組で行い、一人矢を2本射ますが初段は2本当たらなくても「射義」が良ければ受かります。筆記試験もあります。三段からは着物着用になり矢を2本持って2本とも的に中てなければならなくなり「射義」の審査もだんだん厳しくなります。私は三段から四段になるまで4年ほどに経っておりますが、決して受講しなかったわけではなく、矢は2本中1本しか中らず合格できなかった時期がありました。

この間、蕨市弓道連盟の理事長や蕨市体育協会の理事長も務めさせていただき、蕨市弓道連盟の前会長や蕨市体育協会の前会長、現会長、行政の方、埼玉県弓道連盟の各市における弓道の会長、先生方からの弓道に関する技、精神などについていろいろ教えていただきました。弓道を習って本当に良かったなと感じており、勤務していた会社の外に多くの人達と巡り合い、交流できたことは自分にとって大きな宝になりました。

 次に弓の基本動作「射法八節」についてお話ししたいと思います。

射法八節を事細かに説明すると、とても時間が足りませんので詳細は割愛させていただきます。詳細をお知りになりたい方は公益財団法人全日本弓道連盟ホームページをご覧いただくか、北町体育館3階にあります蕨市弓道連盟を尋ねて見学させてもらうことをお勧めします。

射法八節

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一節 足踏み(あしぶみ):両足をしっかり支え、体は縦横十文字に整えます。

二節 同造り(どうづくり):弓を左膝におき、右手は右の腰にとります。

三節 弓構え(ゆがまえ):右手を弦にかけ、左手(手の内)を整えてから的を見ます。

四節 打起し(うちおこし):そのまま静かに両拳を同じ高さに持ちあげます。この時、腕で上げるのではなくしっかりと持ち上げていきます。この状態で、ここがしっかり決まると自分の場合は中ると感じておりました。

五節 引分け(ひきわけ):この状態から弓を左右に引分けていきます。矢は水平に下がっていきます。当然ながら左手と右手を平行に引いておりますので矢は自然と下がります。

六節 会(かい):心身が1つになり、矢の発射のタイミング(機)が熟すまで待ちます。大体11秒から15秒くらいです。意外と大変ですが「会」の状態では的と射手は一体となります。

七節 離れ(はなれ):胸廓(きょうかく)、胸を広く開いて矢を放ちます。「会」の状態で左右のバランスが良くても、離したときにバランスを崩すと矢は真っすぐに飛びません。大の字になるように水平に放します。弓は回転し、左手の甲に弦が当たります。弓を強く握りしめていると、初心者に多いのですが弦がそのまま左手の手首にあたり青アザを作ります。

八節 残身(残心)(ざんしん):射の総決算。矢が離れた時の姿勢をしばらく保ちます。この時左右の手が水平になっており、背筋が伸び、大きく大の字になっているのが理想です。バランスを崩した離れでは左右の手は水平を保てず、弓の左手に対して垂直に保たれているのが理想です。

 

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本日は第1回で「弓道を習い始めたきっかけ」「射法八節」についてお話しいただきました。明日の第2回目は「弓具の説明」と「的と的との距離について」です。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

12月10日に行われた第5回オンライン公開講座弓道の真善美」は『蕨ケーブルテレビWink』で明日1月14日(木)まで放送しています。ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第6回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。

第6回オンライン公開講座は明日1月14日(木)20時より当笑楽日塾塾生が「電動機と製鉄」と題して、世界一の製鉄所で活躍する世界最高性能の日本の電動機についてお話しします。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

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