既に過ぎてしまいましたが4月8日(金)はお釈迦様の誕生日「花まつり」でした。
花まつりはもともと灌仏会とか仏生会、降誕会などともと呼ばれ、お釈迦様の生誕をお祝いすることと子供達の健康を祈る仏教行事のこと。
お花で飾った小さな御堂「花御堂(はなみどう)」を作り、御堂の中の桶には甘茶を満たし、お釈迦様が右手で天を指し左手で大地を指した誕生時をかたどった彫像、誕生仏(たんじょうぶつ)を安置します。
桶の中から柄杓ですくった甘茶を3回お釈迦様にそそぎ、子供たちの健康を祈ります。
花御堂はお釈迦様が生まれたルンピニ園の花園を模したもので、甘茶をそそぐのは「お釈迦さま誕生の時に、9匹の竜が天から甘い水を産湯としてそそいだ」という説があるそうです。
今では甘茶のことをご存じない方も多いでしょう。甘茶とはアマチャの木から作られた、独特な甘さのあるお茶のこと。
≪アマギアマチャ≫
アマチャの木は自生しているもので、葉をかむと少し甘味を感じられるそうです。有名なのは伊豆の山に生えるアマチャの木で、ここの木は特に甘みが多いことから峠の名前を甘木峠と呼んでいました。甘木峠がいつの頃から転じて天城峠という地名になったとか。
≪蕨の花まつり≫
蕨市内でも以前は幾つかのお寺さんでお祝いしていたようですが、今では塚越稲荷神社内の定正寺観音堂で行われているのみ。
私も嘗ては毎年伺っていたものの、一昨年と昨年はコロナを警戒してすっかりご無沙汰。
定正寺では「一昨年はさすがに中止したが昨年は行った」とお聞きしましたので、今年は思い切って私も参加してきました。平日の昼間ということに加え自粛されている方もおられたのか混雑することもなく、適度な人出でしたので今のコロナ禍でも安心です。
比べるのは如何なものかと思うものの、キリストの誕生を祝うクリスマスに比べて派手さはありません。まったりと過ごせた楽しいひと時で、今年参加されなかった方には来年こそ是非お勧めします。
お接待の方も奮闘されており、花祭りの謂れなどをお話しいただくのも楽しいですよ。お釈迦様に甘茶をそそぐ作法も親切に教えてくださいますが、特に厳格なものではないようです。
私もお釈迦様に甘茶をそそいで、子供たちの健康の他に世界平和やコロナ退散、笑楽日塾の繁栄等を欲張ってお願いしてきました。
お釈迦様は生まれてすぐに歩き始め、右手は天を、左手は地を指さし「天上天下唯我独尊」と唱えたそうです。
写真は撮り忘れてしまいましたが、花御堂の手前には緋毛氈が敷かれた床几台が置かれ、私も腰かけて甘茶とお菓子をいただいてきました。
来年はコロナを気にすることなくお参りできるといいですね。
なお、笑楽日塾の活動は下記ホームページに記載されていますのでご参照ください。
≪ 重 要 ≫
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