笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

負うた子に教えられ「グリーンコンシューマー

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先週までは9月9日に開催された前田則義様の「環境にやさしい緑のカーテン講演録を4週に渡って投稿しました。この講演録は10月13日から当ブログに投稿を予定していましたが、なんともタイミングの良いことに10月5日ノーベル委員会が「現代の気候の研究の基礎を作った」として、日本人物理学者真鍋淑郎博士を今年のノーベル物理学賞受賞者に選定し、マスコミを大いに賑わせてくれました。笑楽日塾では2019年10月にも「私たちの暮らしと地球温暖化」と題し、前田則義様に環境公開講座をお願いしていました。このときの記事は12月1日(水)から複数回に分けて投稿しますのでご期待ください。

なお、私管理太郎が笑楽日塾の記念誌第3号(2021年4月1日発行)で小学生に教えられた「グリーンコンシューマー」について書いていましたので、今回は真鍋博士のノーベル賞受賞に乗じてその時の記事を投稿します。

負うた子に教えられ

≪グリーンコンシューマー≫

私管理太郎が管理人として勤務するマンションの小学校学区では、朝の通学に集団登校を行っています。

朝、マンションのエントランスに集まり始めてから10分間位で全員が揃い、班長さんを先頭に出発します。その間が私と小学生のコミュニケーションタイムということです。

お母さま方からは『見守りをしていただいてありがとうございます』などと言われることもありますが、私が子供たちに遊んでもらっているのが実態。この10分間が1日の活力源のような気がしています。

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昨年(2020年)の暮れ、私の通勤用ジャンパーに付けたSDGsバッチを見つけて『あ、SDGsだ!』と叫んだ4年生に『授業で教わったのか?』と聞くと『そうだ』との返事。

よくよく聞いてみると総合(総合的な学習の時間)の授業内で教わったとか。その時の総合の授業はクラスの生徒が幾つかのグループに分かれ、それぞれのグループ毎に課題を決めて取り組んでいるとのこと。所属しているグループは3人で、「グリーンコンシューマー」を課題にして調べているとも。

さらに『グリーンコンシューマーについて教えてくれ』と言われ『困ったな』と思った時、幸いなことに全員が揃い出発することになったためとりあえずは安堵。

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子供の無茶振りにもきちんと答えてあげなければならないので、帰宅後にわか勉強をする羽目になってしまいました。話の中で聞きかじっていたことを思い出しながらネットで調べ、プリントしたものを翌日の朝に渡したら、うまい具合に『欲しかったことが書かれている』とのこと。子供に喜んでもらえるのはうれしい限りです。

ということで、以降は私のにわか学習「グリーンコンシューマー」です。

グリーンコンシューマー(Green Consumer)は直訳すると「緑の消費者」になり、環境をイメージした「緑」と、コンシューマー「消費者」を繋げた造語で、「環境を大切にする消費者」と意訳されているとのこと。物を買うときに、できるだけ環境に優しい商品を選ぶことにより、社会的な見方や考え方を変えるために消費者が起こす行動で、この行動をグリーンコンシューマリズムと言うとのこと。

グリーンコンシューマーの買い物10の原則

「環境に配慮した選択」とはどのようなものかを少し具体的に紹介します。(グリーンコンシューマー全国ネットワーク作成より)

1、必要なものを必要なだけ買う

地球上の2割である先進国の人たちが8割の資源を使っているのが世界の現状です。地球上で人類が生き続けるには先進国の過剰な消費を押さえていく必要があります。本当に必要かどうかを考えてから買いましょう。

2、使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ

商品は、いつかすべてごみになります。しかし最初から使い捨てられることを前提に作られたものを買うことは、資源枯渇と環境悪化を招きます。ごみになるまでの時間が長いもの、そして修理しながら使えるものを選びましょう。

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3、容器や包装はないものを優先し、次に最小限のもの、容器は再使用できるものを選ぶ

過剰包装はいりません。量り売り、はだか売りのものが一番です。どうしても容器の必要なビールやジュースは、リターナブルびん入りのものを優先的に選びましょう。

4、作るとき、買うとき、捨てるときに、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ

商品は、資源とエネルギーを使って作られ、使われ、そしてごみになります。そのすべての過程で資源とエネルギーをムダにしない商品を選びましょう。

5、化学物質による環境汚染と健康への影響が少ないものを選ぶ

ダイオキシン環境ホルモンだけでなく、農薬、食品添加物、薬剤、排気ガスなど、商品が作られ、使われ、ごみになる過程で多くの有害な化学物質が使われたり発生したりしています。可能なかぎり少ないものを選びましょう。

6、自然と生物多様性をそこなわないものを選ぶ

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貴重な自然を破壊し、生物に多大な影響を与えている商品があります。豊かな自然と生物の多様性こそ人間の生存の基礎です。そのような消費を選ばないようにしましょう。

7、近くで生産・製造されたものを選ぶ

商品の輸送にはエネルギーが必要です。国内産のものや地場のものは輸送エネルギーが少なくてすみます。しかも野菜、魚は地場物なら新鮮で栄養も豊富です。地域の産業を育て、顔の見える関係をつくることにもなります。

8、作る人に公正な分配が保証されるものを選ぶ

発展途上国の人々の労働に対してそれに見合う対価が支払われていないことが多くあります。またそのような生産現場の多くは環境破壊的でもあります。フェアトレード※1で途上国の人々の生活支援と経済的自立のための活動が広がっています。

※1公平な貿易。生産現場の環境に負荷をかけず、人権、労働条件を守り、対等な対価を支払う貿易を意味する。

9、リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ

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たとえば再生紙製品を買わないと、いくら紙をリサイクルにまわしても需要がないので、使われなくなってしまいます。リサイクルする社会の仕組みがあり、きちんとリサイクルされている商品を選びましょう。ただし、リサイクルは3番目の手段※2であることを忘れずに。

※2 1番目:リデュース(Reduce)むだなごみの量をできるだけ少なくすること。2番目:リユース(Reuse)一度使ったものをごみにしないで何度も使うこと。3番目:リサイクル(Recycle)使い終わったものをもう一度資源に戻して製品を作ること。

10、環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ

グリーンコンシューマーは環境を大切にしようとしている企業を応援します。そして企業の情報がより公開されることにより、消費者の選択が容易になります。

現状ではこの10原則をすべて当てはめて買い物をすることは難しいかもしれません。しかし、だからといって何もしないのではなく、ひとつでも実行していくことが大切です。その積み重ねがライフスタイルを変える大きな効果を生み、社会を変えていく原動力になります。

出典:NPO法人環境市民 ウェブサイト「グリーンコンシューマーの買い物10の原則」(グリーンコンシューマー全国ネットワーク作成)より。

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以上が小学生の質問から始まった私の「グリーンコンシューマー」に関するにわか勉強でした。

2018年01月笑楽日塾に入塾。2018年12月「SDGs」を知り『なんのこっちゃ』と思いました。その2年後2020年12月今度は小学生を相手に「グリーンコンシューマー」との遭遇。サラリーマンを終えてみると世の中には知らないことだらけです。

しかも知るきっかけになったのが小学生の一言からとは。急いで無理に高嶺を望まず、持続可能な行動をしなければならないと心を引き締めています。

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企業が大量に生産し消費者は安易に消費してきた社会は今、地球環境問題が問われ始めて大きく変革することを求められています。消費者の考え方が変化してきたことにより企業は生産内容を見直すようにもなりました。

私達は必要なものを必要な量だけ購入し、その商品はどんな原材料でどのように作られ、どんな所から、どんな風にして運ばれて来ているのか、安全性や環境面への配慮はなされているか、しっかりと見極めることが大事です。

人間は生きていくうえで必要なものは消費しなければなりません。しかし環境まで消費することは許されません。

グリーンコンシューマー、SDGsフェアトレード等、消費者が企業の社会的責任を問う動きが広がりを見せてきています。

「このまま地球温暖化が進めばいずれ人が住めない環境になってしまう」など、普段の生活からは考えることがない世界の問題へ目を向けることが大事です。

グリーンコンシューマー、SDGsフェアトレード、何れも到達点のない大きな問題ですが、暗闇を模索しながら自分にできることを見つけ訴え続けられたら良しとします。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

また、10月14日(木)に開催されたオンライン公開講座Part-Ⅱの第3回「海外コンサルタント生活 タイ、カンボジア編」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で11月11日(木)まで放送中です。時間はウインクパラダイス10時~と20時~の1日2回ですが、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方でオンライン公開講座受講をご希望の方は次のID番号でご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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オンライン公開講座Part-Ⅱの第4回は明日11月11日(木)20時より、「日本人だから知っておきたい箸のマナー」と題し、一般社団法人アドバンスト・ビジネス創造協会 常務理事 事務局長 岩田好廣様が、私たちが毎日使っている箸について、箸の歴史から箸のマナーのタブーなど、私たちが知らない世界を紹介してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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