笑楽日塾の事件簿blog

笑楽日塾の事件簿

就労からリタイアした、又はリタイア間近な男性に読んでいただき、リタイア後も家にこもりきりにならないで社会と繋がりを持つための参考にしていただけたら嬉しく思います。

会報誌「笑楽日塾だより」シニアの風⑥

8月18日投稿分の「笑楽日塾だより」シニアの風⑤の続きで今回は6回目になります。

今回も3篇をご紹介しますが、人生経験豊富な塾生がそれぞれの立場でご自身の思いを書かれていますので、その多彩なお話しに敬服いたします。もし、皆様が興味をお持ちいただけるようでしたらご紹介冥利に尽きます。

今回ご紹介しますシニアの風3篇は2019年5月~7月に書かれたものです。当時の時代背景をご考慮のうえお読みください。(塾生全員の持ち回りですので3篇の筆者は別々です)。

第16篇:「高齢者運転事故に思う

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先日、運転免許証更新の案内がきた。今回は講習が2回になっている。1回目は認知機能検査。まずこれを鴻巣の免許センターで予約する。それから蕨警察署で検査(試験)を受ける。これは記憶力の検査が30分で750円。イラスト16枚の記憶テストで、そのイラストは県警のHPに出ている。次に高齢者講習を予約する。認知機能検査で76点以上取れば高齢者講習が5,100円、76点未満は7,950円。

私も80才になるが、まだ免許返上は考えていない。しかし、池袋の暴走事故をはじめ最近のアクセル踏み間違い事故を思うと、俺の車も自動ブレーキ付きに買い換えないとだめかなと不安に思うこともある。

法律で80才以上は自動運転車、または自動ブレーキ付きしか運転できないようにしてはどうか。買い換えには補助金を出して。悲しい思いを、つらい思いをする人を一人でも減らすためにも、業界も企業も、政府も総力を挙げて取り組むべき課題と思う。そのためのコスト/税金投入ならば、国民は賛成するだろう。

以上

第17篇:「シニアの生きがい・楽しみを改めて思う

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リタイア後、生きがいや楽しみを持つことは絶対に必要です。健康でお金があって(私にはお金はありませんが)時間だけがたっぷりあってもむなしくなる時があります。シニアが老後に安心して楽しく暮らすには、健康、お金、そして生きがいが必要です。シニアになってからの楽しみは、現役世代のような結果や酬いではなく、自分らしい生きがいとなるものを探し、他人の笑顔、おいしい空気、仲間とのおいしいお酒や会話、楽しく過ごしす時間は生きがいになります。

生きがいには、夢や目標になるもの、充実感・達成感を得られるもの、成長を自覚できるもの、人の反応のあるもの、人の役に立つこと、社会に貢献することなどが考えられますが、ボランティアへつながる趣味、友達づくりへつながる趣味、体力向上、体力維持へつながる趣味、地域貢献につながる趣味も重要です。

今の私には、月1回開催される「笑楽日塾」塾生の方々との会話とおいしい食事とお酒、若い仲間(30~60代)と楽しく演奏するボランティア活動Live(ギター)、2年目になる「絵手紙」、そして元会社のOB会役員で行うOB会員(620名)への隔月発行の情報誌(OB会だより)発刊と労使との会合など、昔の同僚や諸先輩の方々の役にだつ事で毎日の自分の生きがいや楽しみにつながっています。

以上

第18編:「60才からのひとり旅

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今年4月、予てより訪れたかった紀伊半島の聖地、熊野へひとり旅に出かけた。思ったより熊野は遠く、おおよそ一日掛かって熊野三山の一つ本宮温泉郷に午後4時頃到着した。熊野川の支流大塔川の川原を掘ると熱い湯が湧き出すという全国でも珍しい仙人風呂が出現する川湯温泉の民宿に宿泊した。宿泊者は欧米人や韓国人のグループ、それに日本人は私一人だけだった。「いつ頃からこんなに外国の方が来るようになったのですか?」と聞いてみると、「熊野古道世界遺産になった15年前頃から段々増えてきましたね。」と民宿の女将さんから答えが返ってきた。翌日中辺路7キロを本宮大社まで名古屋から来たという青年と杉木立の中を歩いた。途中欧米人とすれちがいざまに質問を受けることもあったが、単語のみでの会話でなんとか教えることができた。静かな森の石段を登り詰めると、神武天皇ゆかりの八咫(やた)烏(がらす)(架空の鳥)の幟が目に入ってきた。熊野三山の中でも、古式ゆかしい本宮大社は明治22年(1889)の熊野川の大洪水で流出を免れた社殿をそのまま高台に移築したものだ。川の中州にあった本宮の跡(大斎原)には日本一の大鳥居が建てられた。

その後、速玉大社、那智大社と三山を巡った。「熊野川本宮大社」「那智の滝那智大社」「コトビキ岩の速玉大社」それぞれ川・滝・岩が御神体になっている。古代人の目にそれらが触れた時、畏敬の念に駆られたのは当然ではなかったか。

現役時代、司馬遼太郎の小説「街道を行く」を読み日本の「歴史と風土」に興味を持った。城下町やお城、神社仏閣や庭園、町並みや伝統文化など各地の史跡をこの9年間少しずつではあるが探索した。拙い経験の中で日本の縦長の日本列島から風土的気質や性格、思考方法が違うように思えることがあった。そんなことを想像しながらこれからも各地方を巡り、興味・関心のある史跡を思う存分堪能し見聞を広げていきたい。

以上

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f:id:jiajiawarabi:20210817163627j:plain以上シニアの風3篇をご紹介しました。

警察庁が発表している交通事故統計では高齢運転者を65歳以上と定めています。もみじマーク(高齢運転者標識)は70歳以上の高齢者に努力義務規定。高齢者の運転免許証更新時には75歳から講習前に認知機能検査を実施。厚生労働省も高齢者を65歳以上と定めているとか。高齢者に関する定義は様々ですね。

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日本は世界でも指折りの長寿国になりました。年をとってもピンピンしている健康な高齢者が「地域に溶け込んで人生100年を楽しむ」。そんな生き方を実践している方を見つけて見習いたいもの。亡くなる直前まで元気で暮らすピンピンコロリの人生でありたい。まずは毎日体を動かし、長野モデルといわれるものを学ばなくては。

私が紀伊半島で行ってみたい3ヶ所:弘法大師空海が開いた真言密教の聖地「高野山」で”阿字観”を体験。高野山から熊野古道(熊野参詣道小辺路経由)を「熊野本宮大社」まで歩いてみる。写真家の土門拳が雪景色を撮るために何回も通ったという「室生寺」。これからも夢を見続けますが、全てコロナの収束が前提ですね。

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現在笑楽日塾では皆様がご自宅から参加できるオンライン公開講座(無料)『あなたの知らなかった世界への扉を開いてみませんか』を開催しています。今までとは違った世界へ興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

8月12日(木)に行われた第13回オンライン公開講座「シニアの地域活動」は『蕨ケーブルビジョン㈱Wink』で放送中です。明日9月9日(木)まで、ウインクパラダイス10時~、及び20時~、の1日2回です。しかし、残念ながら蕨市内の方しかご覧になれません。市外の方で第14回以降の視聴をご希望の方は是非オンライン公開講座にご参加ください。Zoomの参加ID番号は 817 2214 7316 です。

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また、オンライン公開講座Part-2の第2回は9月9日(木)20時より「環境にやさしい緑のカーテン」と題し、鶴ヶ島市を中心に活動されている「つるがしま緑のカーテン市民実行委員会(愛称:みどりかぜ)」代表で「埼玉県環境アドバイザー」を務める前田則義様が、夏の強い日差しを和らげエアコンの使用頻度を減らした省エネ効果等、ヒートアイランド対策に効果があると言われる「緑のカーテン」の普及を広めながら、人生100年を楽しむ生き方をお話してくださいます。

なお、オンライン公開講座のご案内は下記『笑楽日塾』のホームページに記載されていますのでご一読ください。

本ブログの内容は、著者の個人的見解も多く含まれており、著者の所属する笑楽日塾の意見、方針を100%示すものではありません。

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