2022年2月10日(木)20時より講師に蕨市内にお住いの岩田好廣さんをお迎えし、笑楽日塾 オンライン公開講座 PartⅡ第7回「加速する温暖化」が開催されました。
お話の中では最近の和牛ブームを取り上げ「牛を育てて1㎏の肉を作るのに穀物が20㎏必要だ」「20㎏の穀物を牛に食べさせ、育ててから1㎏の肉を食べるよりも、人間が穀物を直に食べたほうが大勢の胃袋を満たすことが出来る。」と言われていました。このようなことから「穀物の大豆で作った大豆ミートが商品化され、販売されている。」とも。
この話を家族にしたら早速スーパーマーケットで「水で戻してから調理するタイプ」の大豆ミートを購入。野菜と一緒に炒めてくれたので食べてみたものの味はいまいちで残念な結果。
この程度のものかと思っていましたが、先日ニッポンハムが大豆ミートを使用した商品で「陳健一 四川辛口麻婆豆腐」というものが販売しており、これが大変美味しいとお聞きしました。まだ食べてはいませんが、スーパー巡りをして是非とも見つけたいもの。
またまたこのことを家内に話したら、今度はニッポンハムの大豆ミート商品で「ナチュミートから揚げ」を買ってきてくれました。食べてみると私の馬鹿舌では鶏肉と遜色のない味で、これならいける。下手に調理した肉よりもこの方がよほどましと感じてしまうほど。
家内曰く「お店によってはによっては、大豆ミートの商品を集めたコーナーを作っているところもあるよ」とのこと。そこには大豆で作った牛肉・豚肉・鶏肉の代替品が販売されており、私が頭の中で考えていたよりも現実の社会はかなり進んでいるようです。
牛肉の消費量は食生活の向上により年々増え続け、昭和35年度には1人当たり約1kgだったものが40年後の平成12年度には7倍を超えて7.6kg。
豚肉は牛肉に比べて安価なため消費が増え続け、昭和35年度の1人当たり約1kgだったものが59年後の令和元年度は10倍以上の12.8kg。
鶏肉の消費も毎年増加を続け、昭和35年度の1人当たり約1kgだったものが59年後の令和元年度には14倍に近い13.9kg。鶏肉は牛肉や豚肉と比べるとより安価なうえ、ヘルシー食品としての人気も高く、平成24年度の消費量は豚肉を抜き日本で最も多く食べられる食肉になったとか。
冒頭の岩田さんのお話で「牛を育てて1㎏の肉を作るのに穀物が20㎏必要だ」と書きましたが、「餌の穀物を育てる等、牛を飼養するためには水が1万5千ℓ(1ℓのペットボトルで1万5千本分)必要」ともお話しされています。
日本は外国から食肉をたくさん輸入しています。1㎏の牛肉を輸入するということは水1万5千ℓも輸入していることになります。これは水の量に差異はあるものの輸入する食肉全てにいえることです。
日本は山間部が多く雨の量が豊富だから水の心配はないと思われがちですが、既に輸入食品として大変な量の水を輸入し、自国の水を使わないで済ませているのです。
※:食品だけにとどまらず材木等の植物も水を輸入していることになります。
「バカにできない?肉の生産で出る温室効果ガス」
東京新聞 TOKYO Web 2020年7月28日 18時30分(一部分を抜粋)によると
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス。発電したり、車を運転したりなど工業分野での大量排出はイメージしやすいが、畜産や農業など食生活と密接に関わる分野を通じた排出も少なくはない。「地球異変・温暖化のはてな」の3回目は、豚肉と牛肉を例に、食肉を作るためにどれくらいの温室効果ガスを排出しているのかを解説する。(イラスト参照)。
豚肉を1キロ生産するのにCO2を7.8キロ排出しており、その内訳では、餌のトウモロコシや小麦の生産・輸送が30%、飼養管理に17%、ふん尿処理が50%。また、これとは別に小売店までの配送等で3.3キロ排出しているとか。
なお、牛が「ゲップ」で排出するメタンの量は豚肉の4倍で、国内で育てられた黒毛和牛の場合、骨付きの枝肉1キロ当たりの排出量がCO2換算で23.1キロとも。
大豆ミートから話を膨らましてみました。今は生活が豊かなために贅沢な食事も可能になりましたが、「食べ物は大切に無駄なく食べ、食品ロスをなくする。」「お肉はできるだけ大豆ミート等に代えて、穀物を大勢の人が食べられるようにする。」これが大事だと思います。
私たちの生活が豊かになるということは、地球環境の犠牲の上に成り立っています。食品ロスを減らすために「購入する商品はなるべく賞味期限切れの近いものを優先し、お店や製造元が廃棄しないで済むようにすること。」賞味期限切れの近いものは、お財布にも優しくなりますしね。
最後に「大豆ミートは地球温暖化対策にも役立ちますよ」ということでした。SDGs 17の目標 2.飢餓をゼロに 12.つくる責任 つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を。
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